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カウボーイズRBエリオットは声で引っ張るリーダーへと成長

2018年06月12日(火) 10:49

ダラス・カウボーイズのエゼキエル・エリオット【AP Photo/Ross D. Franklin】

ダラス・カウボーイズにはタイトエンド(TE)ジェイソン・ウィッテンとワイドレシーバー(WR)デズ・ブライアントが抜けたことで大きな穴ができていた。

生産性は別として、周囲に認められたベテランの2人がカウボーイズのフィールド内外でリーダーシップを発揮していたのだ。しかしながら、今のカウボーイズにはランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットをトップ攻撃選手として先頭に立たせ、チームをけん引させるプランがあるようだ。

地元紙『The Dallas Morning News(ザ・ダラス・モーニング・ニュース)』を通じて「(エリオットは)今までよりも声を出すようになった」と明かしたRBコーチのゲイリー・ブラウンは、続けて「彼にとっては良いこと。エリオットはもう3年目だ。ここでは声を出すリーダーになってきている。フィールド上で見せる動きだけでリーダーなわけじゃない。彼だけでなく、チームにとってもそれは本当に良いことだと思っている」と述べた。

カウボーイズがベテランのアルフレッド・モリスをチームに呼び戻すことはなく、今年7月22日に23歳となるエリオットは4年目のロッド・スミス、トレイ・ウィリアムス、そして、新人コンビのボー・スカーボローとジョーダン・チャンを含む若きRB陣を自らが率いらねばならないと自覚したようだ。

まだ若いながらも、エリオットはRB陣の急先鋒となった機会に喜んで対応しているようだ。

同紙によれば、エリオットは「それはまさに自分が考えていたもの。ちょっと前まで、自分はただの新人だと思っていたけどね。ルーキーたちと共に過ごし、彼らにやり方を示せるよう最善を尽くしたい」と語ったという。

それと同時に、エリオットはフィールド上でも実力を発揮し、多数の機会でチームを引っ張る役割を担うことになる。

ウィッテンとブライアントが攻撃陣からいなくなったカウボーイズはエネルギーに満ちたエリオットにより一層の役割を託すだろう。先シーズンのエリオットは6試合の出場停止処分を受けたにもかかわらず、983ランヤード、7タッチダウンをマークしていた。

ブラウンコーチは次のように語っている。

「去年に起きた処分など、さまざまなこともあり、エリオットはまるで自身が何も成し遂げなかったかのように感じている気がする。それでも、彼はなかなか良い結果を残していた。できれば、自分自身にあまりプレッシャーをかけないでもらいたい。そうすれば、われわれはまたすばらしい“ジーク(エリオットの愛称)”を見られるはずだ」

万が一、エリオットがフィールド内外を問わず真のリーダー的役割を全うするのであれば、トータル1,994ヤード(1,631ランヤード)、16タッチダウン、そして、ファーストチームのオールプロに選出された、まさに爆発的ルーキーイヤーへの回帰も期待されることだろう。

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