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コルツの元GMグリグソンがシーホークスのフロント入り

2018年06月14日(木) 12:57

インディアナポリス・コルツのジェネラルマネジャー(GM)ライアン・グリグソン【AP Photo/AJ Mast】

インディアナポリス・コルツの元ジェネラルマネジャー(GM)ライアン・グリグソンがシアトル・シーホークスのフロントオフィスに入った。これはグリグソンの代理人が正式に発表したものだ。

フィラデルフィア・イーグルスで功績を残した後、46歳のグリグソンは2016年シーズン終了後に解任されるまでの5年間、コルツでGM職を務めた。

2012年にコルツ入りしたグリグソンはすぐさま手腕を発揮し、2勝14敗だったチームをプレーオフ進出に導く。ドラフト全体1位で獲得したクオーターバック(QB)アンドリュー・ラックは別として、コルツのロースターを完璧に修正したグリグソンは同年に最優秀役員賞を受賞。グリグソンがGMに就任して以降、コルツは3年連続で11勝をマークしてプレーオフに進出し、2014年にはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンゲームにも出場した。

グリグソンGM時代のコルツは負け越しのシーズンがなく、レギュラーシーズンは通算49勝31敗で、プレーオフは3勝3敗の成績だった。

残念なことだが、コルツにおけるグリグソンGM政権がネガティブさを伴って終了したのは周知のことだ。グリグソンGMが率いたコルツはドラフト指名で空振りを繰り返し、オフェンシブライン(OL)の強化に失敗。さらにはディフェンスの改善に一度も取り組まなかったのだ。おそらく、グリグソン最大の失敗はドラフト1巡目指名権をランニングバック(RB)トレント・リチャードソンとトレードしたことだろう。それでもグリグソンは今年4月、NFLラジオ番組『SiriusXM(シリウスXM)』の中で、政権終了の理由はチームを不調に導いた個人的な失敗というよりも、とりわけ、当時のヘッドコーチ(HC)チャック・パガーノとの関係構築における問題だったとの持論を展開していた。

2年連続8勝8敗に終わった後にコルツでの職を解かれたグリグソンは2017年からクリーブランド・ブラウンズのシニア人事役員となった。2018年に入ってから、ブラウンズはグリグソンをチーム組織のメンバーから外している。

ジョン・シュナイダーGM率いる確立したシーホークスのフロントオフィスに所属することとなったグリグソンは今、失った名声を再び取り戻すチャンスを手に入れたと言えよう。

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