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現役続行の意欲を見せるコルツKビナティエリ

2018年06月20日(水) 11:36

インディアナポリス・コルツのアダム・ビナティエリ【AP Photo/James Kenney】

インディアナポリス・コルツのキッカー(K)アダム・ビナティエリはNFL史上、疑いようもなく最も勲章の多いプレーヤーのうちの1人だ。

22シーズンを通してビナティエリは4度のスーパーボウル制覇(キッカーとしては最多)を経験し、プレーオフでは30試合に出場してきた。ビナティエリはモーテン・アンダーセンが残した2,544得点に次ぐ2,487点でNFL史上2位の得点を記録している。

45歳の現時点でも、同ベテランKはまだまだフィールドから去る気はないようだ。

現地19日(火)、『Colts.com(コルツ.com)』の記者であるアンドリュー・ウォーカーに対して「23年前にプレーし始めた時と同じように、今日だってまだまだ大好きさ」と語ったビナティエリは続けて、「そうならなくてはならないことでも起きないかぎり、近い将来にここを去ることは考えていない」と明かした。

南ダコタ州立大学出身のビナティエリはNFLヨーロッパのアムステルダム・アドミラルスでプレーした後、1996年にドラフト外でニューイングランド・ペイトリオッツ入りを果たした。

ビナティエリが獲得された同年のシーズンがペイトリオッツにとっては1985年以来初めてとなるスーパーボウル出場だった。第31回スーパーボウルではグリーンベイ・パッカーズに敗れたものの、ここでの経験が若きビナティエリにとっては大きく成長するための糧となった。

ペイトリオッツは2001年、2003年、2004年のシーズンにそれぞれ第36回、第38回、第39回のスーパーボウルを制しているが、その2001年と2003年シーズンのスーパーボウルで、残り時間わずかのところで決勝点となるキックを決めたのがビナティエリだ。

彼がコルツと契約したのは2006年で、ビナティエリは再び1年目からスーパーボウルを経験することとなった。コルツがシカゴ・ベアーズを相手に勝利を飾った第41回スーパーボウルでも、ビナティエリは3度のフィールドゴールを記録して勝利に大きく貢献した。

先シーズンのチームはクオーターバック(QB)アンドリュー・ラックが故障によってシーズンを棒に振ったことから4勝12敗と低迷。それでも、ビナティエリは34回中29回のフィールドゴールアテンプトを成功させ(85.3%)、自身のキャリア平均である84.3%を上回っていた。2018年はアンダーセンの得点記録を超えるまであと58点となるシーズンを過ごすビナティエリだが、彼は何よりもチーム成功を求めているようだ。

ウォーカーに対し、ビナティエリは最後にこう語った。

「この歴史上1位の得点記録については目前であることを知っていたし、“そうか、健康な状態であれば、ぜひとも達成したいゴールだ” とも思った。それでも、自分にとっては前にも言ったように、プレーオフ進出をし続けられるチームになれるかどうか、また、次なるスーパーボウルでプレーするチャンスがあるかどうか、こういったことがもっと大事なんだ。それこそが自分の巨大な原動力さ」

「勝てるチームのためにプレーしたかった。クリス・バラード(GM)と話をしたし、フランク(ライク/HC)とも少し会話をして、この2人のジェントルマンなら絶対にこの組織の流れを変えてくれると思った。自分はこのチームと契約できて本当に幸せだし、このチームがどうなっていくかは本当に楽しみなところだ」

【S】