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ラムズ、RB史上最高額の保証付きでガーリーと4年の契約延長

2018年07月25日(水) 10:28


ロサンゼルス・ラムズのトッド・ガーリー【AP Photo/Kelvin Kuo】

ピッツバーグ・スティーラーズにはリビオン・ベルのためにランニングバック(RB)の市場価格を再設定する意向はなかったが、ロサンゼルス・ラムズはRBトッド・ガーリーのために同様のことを喜んで行った。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはラムズがガーリーと4,500万ドル(約50億円)の保証付き、4年最大6,000万ドル(約66億7,000万円)の契約で合意したと報じた。この契約によってガーリーは2023年シーズン終了までの6年間をロサンゼルスで過ごすこととなる。

ラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイとジェネラルマネジャー(GM)レス・スニードは現地24日(火)の記者会見の場でこの動きを認めている。この契約合意のニュースを最初に報じたのは『ESPN』だった。

チームの公式サイトを通じ、マクベイHCは「トッドのような選手と一緒に仕事をすることができて幸せに感じる」と述べた。

4,500万ドルの保証額はRBにとって過去最高の額だ。これはベテラン選手陣に大きな衝撃を与えただろう。複数年契約を結ぶベテランのRBの中ではデボンタ・フリーマンとレショーン・マッコイが最新の契約で最大およそ1,800万ドル(約20億円)を少し超える程度の保証額を受け取っている。

来月に24歳となるガーリーは2017年度の最優秀攻撃選手賞を受賞し、MVP投票ではトム・ブレイディに次ぐ2位となっていた。プロ4年目のRBは昨シーズン、リーグ1位となる2,093スクリメージヤード(ラムズ攻撃陣が稼いだヤード数の35%)と2位となる1,305ラッシングヤードをマークしている。ガーリーはNFL史上3人目となるトータル2,000スクリメージヤード超え、ラッシングタッチダウン10回以上、そして、レシーブタッチダウン6回を同時に記録した選手となった。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、2015年にプロ入りを果たしたガーリーはラッシングタッチダウン29回、スクリメージタッチダウン35回で同率1位となっており、3,296ラッシングヤードは2位、4,599スクリメージヤードは3位のようだ。

今オフシーズンのラムズは大盤振る舞いをしているが、ディフェンシブタックル(DT)アーロン・ドナルドは一体いつになれば自分にその日が来るのかと首をかしげているに違いない。ガーリーはロサンゼルスでビッグマネーを掴(つか)んだエンダマカン・スーとブランディン・クックスの仲間入りを果たした。

多数のチームがRBに対して4年の延長で年俸1,500万ドル(約16億7,000万円)を支払うことにたじろぐ一方で、ラムズがデュアルスレットの馬車馬RBに市場を再設定するだけの価値があると判断したのは明らかだ。今回のガーリーの契約はもうじきオープン市場を迎えるデイビッド・ジョンソンやエゼキエル・エリオットといった若手RBたちにとっては喜ばしいニュースとなるだろう。

ガーリーのようにいかなる戦略においても利用可能な多面的選手が攻撃陣の中核を担うリーグの中、おそらく、24日のニュースはRBのポジション的な名誉を挽回させ、近年多発している他の攻撃ポジションに対する莫大な報酬と連動した動きがRB市場でも見られるきっかけとなるかもしれない。

アリゾナ・カーディナルスのRBジョンソンは『Twitter(ツイッター)』でガーリーの契約を称えている。

「おめでとう、ガーリー・・・・RBがようやく動き出したな」

スティーラーズのベルはガーリーの契約を受けてこのように投稿している。

「爆笑だよ、みんなは俺がぶっ飛んでると思ってたんだろ?・・・」

【S】