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自軍選手は国歌斉唱中に起立させるとカウボーイズオーナー

2018年07月26日(木) 12:55


ダラス・カウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズ【AP Photo/LM Otero】

カウボーイズオーナーのジェリー・ジョーンズはNFLがどのようなルールを制定しようとも、自軍の選手に対しては国歌斉唱中にフィールドに出て起立することを求めると語った。

現地25日(水)、トレーニングキャンプ開催地のカリフォルニア州オックスナードで記者会見を開いたジョーンズオーナーは次のように述べている。

「リーグのオフィスと選手協会が議論を交わそうとする努力は・・・必要なものだと私は思っている。そして、それは今まさに行われていることだ。しかしながら、概して私は皆の気持ちを代弁しており、全員が自分の立ち位置を理解しているし、われわれはチームとしてその位置に立っている」

今年5月に各チームのオーナーが承認したリーグ全体にわたるポリシーは国歌斉唱中に選手がロッカールームにとどまることを許可していたが、カウボーイズはそのような選手をサポートしないともジョーンズオーナーはつけ加えた。

この件について問われた際、ジョーンズオーナーは「われわれのポリシーは国歌斉唱中に起立し、つま先を揃えて整列することだ」と明かしている。

これらの発言に対してNFL側は特にコメントしていない。

ジョーンズオーナーのコメントはNFLとNFL選手協会が春季リーグミーティングでオーナーたちが承認した国歌斉唱ポリシーの施行を凍結させるという協定に合意してから1週間も経たないうちに発せられた。このスタンドスティル協定(据え置き協定)はリーグと協会による議論が行われる間、数週間にわたって効力を持つとされている。

NFL選手協会で理事会の副委員長を務めるサンフランシスコ・49ersのコーナーバック(CB)リチャード・シャーマンは『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチに対し、選手協会とNFLオフィシャルとの最初の討論が24日に行われたと明かした。シャーマンは国歌斉唱ポリシーに関する対話の中でのリーグを「オープンで友好的だった」と評し、「選手に対してオープンであることは称賛に値する」とも好意的に述べたようだ。

一度は各オーナーによって承認された国歌ポリシーは、選手やリーグ関係者に対して国歌斉唱中は“敬意を払いながら”サイドラインに起立するよう求める一方で、選手が国歌斉唱中に起立しない場合、ロッカールーム内にとどまる選択肢も与えていた。

これが再び施行となれば、フィールド上でのいかなるアクションの際にも国歌に対する敬意が払われていることを確認するため、各チームには独自のルールを制定する権利が与えられる。このポリシーによると、選手がサイドライン上で抗議運動を行った場合はNFLがチームに対して罰金を科し、選手はチームから罰金を科される仕組みとなっている。

しかしながら、ジョーンズオーナーはカウボーイズでは選手が国歌斉唱中に起立することを求めるポリシーが以前から文書で規定されており、リーグのポリシーがどのようなものになろうとも、カウボーイズに必ずしも影響を与えることはないと明かしている。

「われわれには常にチームの立場を規定する文書に記載されたポリシーを保持してきた。春季リーグミーティングの際に行われた投票そのものがわれわれのチームに影響を与えることはない。このチームは自分たちの立場をわきまえている」

2016年のプレシーズンゲームでコリン・キャパニックが国歌斉唱中に起立せず、ひざまずいてマイノリティに対する社会の不平等を訴えたことが発端となり、同様の抗議運動がリーグ全体に広まっていった。ドナルド・トランプ大統領は昨年9月のスピーチで起立しない選手は“解雇すべき”だと鋭く批判してこの問題を煽っている。

ジョーンズオーナーは大統領の発言を受け、自身の考えをこのように伝えた。

「私の立場、つまりはオーナーの立場から言わせてもらうと、一般的に、われわれが今取り組んでいることに対する(トランプ大統領の)関心は問題をはらんでいる。この問題について真剣に考えるかどうかなど、前例になかったことだ。・・・(中略)われわれはこの問題についてどう対処すべきかという点について強く感じており、それに応じて取り組んでいくだろう。しかし、もちろんのこと、私も皆と同じようにこの問題が早くなくなればいいと思っている」

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