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ペイトリオッツTEグロンコウスキーにホールドアウトの意志なし

2018年07月27日(金) 11:16

ニューイングランド・ペイトリオッツのロブ・グロンコウスキー【AP Photo/Matt York】

ニューイングランド・ペイトリオッツは今週、例外なくトレーニングキャンプを開始した。

自主参加型オフシーズンワークアウトに参加しなかったこともあり、ペイトリオッツ攻撃陣のスターであるクオーターバック(QB)トム・ブレイディとタイトエンド(TE)ロブ・グロンコウスキーがチームに対して不満を抱えているとの議論が巻き起こったものの、後に両者はしっかりとトレーニングキャンプに姿を見せていた。ブレイディに至っては前入りもしていたようだ。

今夏初めて記者会見の場に登場したグロンコウスキーはオフシーズン中の憶測に反し、トレーニングキャンプ中は自身の契約状況に関する心理戦を繰り広げるつもりはまったくないと断言している。

今オフシーズン中のホールドアウトは有り得るかと問われたグロンコウスキーは「いや、ない。そんなことはまったく考えもしなかった。ほんの少しもない。今自分にできるのは準備をし続けることであり、毎日顔を出すこと。自分のやるべきことをやり続け、より高みを目指していく」と語った。

現行契約が残り2年となる中、仮にチームと本人が契約延長を望まない場合、31歳となるシーズンに先立つ2020年にグロンコウスキーは無制限フリーエージェント(FA)権を獲得することになる。グロンコウスキーの今季ベースサラリーは800万ドル(8億9,000万円)の予定だ。

キャラクター的にもヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックはあまり多くを語る人物ではなく、今週水曜日にはこの問題に関して「ああ、新たな契約に関する話はない。契約や、個人的な問題についてわれわれが話すことはないだろう」と記者たちにコメントしている。

グロンコウスキーは昨シーズンも今と同様の道筋をたどり、2017年シーズンの契約にTEとしては型破りなインセンティブ550万ドル(約6億1,000万円)を付与する改定を行った。

グロンコウスキーにとってはさまざまな出来事のあったオフシーズンだ。第52回スーパーボウルでの敗戦後には引退についても考えていた。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは今年の5月初旬、ペイトリオッツは2018年度に向けたグロンコウスキーの契約を改定する意向だと報道。5月後半に行われた自主参加型のフシーズンワークアウトはブレイディと共に欠席したグロンコウスキーだが、6月のミニキャンプからは姿を見せている。

NFLネットワークのジュディ・バティスタから“珍しく内省的”とも評された26日のグロンコウスキーは、近い将来にニューイングランドの地を去ることやフットボールからの引退を希望しているようには見えなかった。

グロンコウスキーは今オフシーズン中に自分自身について学んだことは何かと問われ、次のように答えている。

「そうだね、やっぱりフットボールの試合が大好きだってこと。最近も言ったことはあるけど、フットボールの試合が信じられないほど楽しいってことだ。自分はまたそれを繰り返すつもりさ」

「自分が学んだのは良い気分を保ち、前を向きつつ、フットボールの試合を楽しみ続ける方法だ」

【S】