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レッドスキンズがQBマッコイと1年の契約延長

2018年07月27日(金) 12:35


ワシントン・レッドスキンズのコルト・マッコイ【AP Photo/Alex Brandon】

カーク・カズンズの旅立ちを受けたワシントン・レッドスキンズは先発クオーターバック(QB)の座をそのままコルト・マッコイに引き渡すことに抵抗を示したものの、QB陣のリーダーであるマッコイが残留を決めたことに対しては感謝しているようだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現場の情報筋の話を元に、レッドスキンズがQBマッコイと1年最大700万ドル(約7億7,000万円)の契約で合意したと報じた。マッコイには新先発QBとなるアレックス・スミスが故障した場合のバックアップQBとして機能するための新たなチャンスが与えられた。

NFLのQBには本質的に中間層というものがない。フランチャイズプレーヤーであれば大抵の場合、年俸2,000万ドル(約22億円)かそれ以上を受け取る一方で、バックアップQBが年俸400万ドル(約4億4,000万円)を超えることは珍しい。

レッドスキンズはしばらくの間、マッコイでも勝負が可能だと信じてきた。これがつなぎのQB、いわば、“ブリッジ”QBに対してチームがある程度の金額を支払う理由でもある。比較対象として挙げると、バッファロー・ビルズはシンシナティ・ベンガルズのバックアップQBだったAJ・マカロンを暫定1番手のQBとして保証額600万ドル(約6億6,000万円)付き2年1,000万ドル(約11億円)の契約で獲得している。

シンシナティでのアンディ・ダルトンに始まり、ワシントンのカズンズなど、ヘッドコーチ(HC)ジェイ・グルーデンはハードワーカーで基本的には健康的だが肩の弱いQBたちを最大限にまで成長させてきた点で高い評価を得ている。おそらくはマッコイもこのパターンに当てはまるだろう。

テキサス大学ロングホーンズで伝説的プレーヤーだったマッコイは4シーズンを通した数少ない出場機会の中で139回のパスを投じ、98回に成功(70.5%)、1,185ヤード(1アテンプト平均8.5ヤード)、タッチダウン5回にインターセプト3回を記録している。その精度に関しては目を引くものがある一方、体格と体力的側面がマッコイをバックアップという役割にとどめてきた。

来たる2シーズンの間でスミスが故障した場合でも、グルーデンHCはチームのピンチを救う可能性のあるバックアップがいることで心置きなく戦えるはずだ。

【S】