ジェッツ新人QBダーノルドの契約遅れは“違約金条項”の問題
2018年07月30日(月) 12:45ニューヨーク・ジェッツのキャンプが着実に進行する中、新人クオーターバック(QB)サム・ダーノルドの姿はどこにもない。
現地29日(日)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイケル・シルバーはジェッツとダーノルド間の契約問題は“オフセットや支払い額”の問題ではないようだと情報筋の話を元に報じた。
この問題の中心点はNFLの契約には基本的に記載され、チームがプレーヤー全員に対して設けている“違約金条項”に関するもののようだ。
本質的にこの条項はプレーヤーが“スキー”や“山登り”など、フットボール以外のアクティビティ参加時に負傷した際に、チームが選手に対して違反金を科すことが可能な条項だとシルバーは説明する。
リーグが新たに定めたヘルメットヒットルールに関し、シカゴ・ベアーズのドラフト1巡目の新人ラインバッカー(LB)ロクアン・スミスはそのようなヒットでLBが出場停止となった場合に金銭的な保護を求めてチームと意見を違えていた。その一方、ダーノルドの契約締結が遅滞している理由は多くのファンにとって非常に不明瞭な内容だろう。
それでも、ダーノルド側はできるだけ良い条件を求めて対抗を続けるようだ。シルバーは「代理人らにとって違約金条項に関する争いはなかなか奇妙な作業に思われるかもしれない。だが・・・それが戦いぬく方法なのだ」とも指摘した。
ロースターにジョシュ・マカウンとテディー・ブリッジウォーターがいる中でキャンプの日数だけが減り、ダーノルドが先発QBの座を奪うチャンスにも相当な影響が出ている可能性は否定できない。
基本的に、1年前のマカウンは頼りになるベテランのQBだった。シルバーによると、膝の故障によってここ2年戦列を離れていたブリッジウォーターも“かなり良い印象”とのことだ。
1週間前はダーノルドの不在に大きな関心を寄せる者は多くなかったが、いよいよ8月に突入する今、契約問題が顕在化しつつある。
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