ラムズ、DTドナルドの契約交渉難航は価値観の違いが原因
2018年08月03日(金) 12:24新契約を望むディフェンシブタックル(DT)アーロン・ドナルドはロサンゼルス・ラムズのトレーニングキャンプをホールドアウトし続けている。
ドナルドがディフェンシブプレーヤーとしてNFL史上最高額を望む一方で、両サイドは契約交渉上の溝をなかなか埋めることができていないようだ。ラムズの最高執行責任者(COO)ケビン・ディモフは現地1日(水)、サンディエゴの地方ラジオ番組『Mighty 1090 AM(マイティ1090AM)』の中で、チームとドナルドの代理人がディフェンシブタックル(DT)についての価値観を異にしていることを明かした。
ディモフはチーム情報サイト『Rams Wire(ラムズ・ワイヤー)』を通じてこのように述べている。
「彼らが非現実的だとは思っていない。彼らは彼らの価値観でクライアントを見ており、われわれはまた別の視点から見ている。私としては、どちらか一方が間違えており、もう片方が正しいといった話ではないと思う。交渉の場においては最悪の状況かもしれない。われわれは同意できないものの、かといってこれがわれわれの正誤を判定するとはならないし、彼らの正誤を決めるわけでもない。われわれはただ、互いに同意できないだけだ。どちらも歩みよれるような奇跡的な落としどころが見つかることを願っている」
ドナルドは2015年にエンダマカン・スーがサインした6年1億1,400万ドル(約156億円)を超える契約や、ボン・ミラーの年俸1,901万1,000ドル(約21億3,000万円)を超える契約を希望している。しかしながら多数の報道陣の見方では、QBと同程度の金額による長期契約が妥当だと目されているのが現状だ。
2017年度の最優秀守備選手賞を受けた27歳のドナルドは、新人契約5年目に689万2,000ドル(約7億7,000万円)を受け取る手はずとなっている。
ラムズのフロントはシーズン開幕までにドナルドとの契約がまとまるだろうという楽観的な姿勢を見せてきた。ディモフCOOは1日、両サイドは最終的に“究極に生産的な着地点”が見つかると信じているとも述べていた。
一体それがいつ、どのような場所になるのかはまだまだ分からない。プレシーズンゲームの開始が迫る中、もうしばらくの間はドナルドがホールドアウトを止めることはなさそうだ。
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