ペイトリオッツ、故障の多いWRミッチェルをリリース
2018年08月07日(火) 09:59ニューイングランド・ペイトリオッツがワイドレシーバー(WR)陣をひっかき回している。
現地6日(月)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現場の情報筋の話を元に、ペイトリオッツがマルコム・ミッチェルを放出したようだと報じた。チームは後にこの動きを正式に認めている。
先月に膝の手術を受けたミッチェルは、トレーニングキャンプ中は主にコンディショニング調整に取り組んでいた。先週末の練習時にはパッドを装着した姿が見られていたことから、もうじきの復帰も期待されていたが、結局チームの練習に加わることはなかった。残念なことに、現段階でのミッチェルの健康状態はチームにとって十分ではなかったようだ。
実際、ミッチェルのリリースは数週間前から計画されていた。NFLネットワークのトム・ペリセロはキャンプ前にペイトリオッツがミッチェルのトレードを画策していたとも報じている。膝に問題を抱えるミッチェルのトレード相手がそう簡単に見つかるはずもなかった。
26歳のWRは2016年ドラフトで4巡目に指名され、ルーキーとしてレシーブ32回で401レシービングヤード、タッチダウン4回をマークした。主役級の活躍が期待されていたミッチェルはスーパーボウルでのアトランタ・ファルコンズ戦で、チームが世紀の大逆転劇を演じる中、6レシーブの70ヤードを記録するにとどまっていた。
この日以降、ミッチェルが意味のある試合に登場したことはなく、2017年シーズンは膝の故障によってすべてを棒に振っている。
回復に向けて順調だというオフシーズン中の楽観的観測とは裏腹に、膝の後遺症に苦しみ、トレーニングキャンプに参加できなかったミッチェルのペイトリオッツでのキャリアは終わりを迎えた。いまだにレシーバー陣の改革を求めているにもかかわらず、チームがミッチェルの膝の回復を待つことを望まなかったことを考慮すると、ミッチェルの今後はあまりかんばしくないことが予想される。
ミッチェルはペイトリオッツがフリーエージェント(FA)のベテランWRエリック・デッカーを獲得してからリリースされた。開幕からの4戦に出場停止処分が下されたジュリアン・エデルマンやミッチェルのカット、ジョーダン・マシューズ(ハムストリング)のリリース、ケニー・ブリット(ハムストリング)の負傷などもあり、チームはまだWR陣のデプスチャート改善に取り組んでいる最中だ。現時点でのチャートにはクリス・ホーガンに次いでフィリップ・ドーセット、コーダレル・パターソン、ライリー・マッキャロン、ブラクストン・ベリオス、デビン・ルシエン、ポール・ターナーが登録されている。
ペイトリオッツがプレシーズンに向けてWR陣をどのような形に整えていくのかはまだ不明だ。ペイトリオッツがレギュラーシーズン第1週までに新たにもう1枚のWRを獲得するとなれば、いかにもヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックのチームらしい動きだと言えるだろう。
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