スティーラーズはRBベルのフランチャイズタグを撤回せず
2018年09月07日(金) 12:30現地5日(水)にピッツバーグ・スティーラーズの選手らが予想外にもメディアを通してランニングバック(RB)リビオン・ベルへ憤りを明らかにしたこともあり、ベルの欠席に関する話題がヒートアップしている。
スティーラーズがベルの代理人であるアディサ・バカリのコメントを受けて発行した短いリリースの中では、ベルの姿勢について疑問が投げかけられていた。
しかし、内部での不協和音が鳴り響く中でも、スティーラーズが最後の手段を講じることはないようだ。
現地6日(木)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは情報筋の話を元にスティーラーズがベルに対するフランチャイズタグを撤回することはないと伝える一方、ベルがシーズン第1週を迎えるまでの最後のチャンスである8日の練習に参加する様子はないとも報じている。
6日、ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンはベルの練習欠席について不満を感じているかどうかと問われ、「私がどれほど失望しているかは、ビジネスへのアプローチとは無縁だ」と話していた。
それは一つのはっきりしたコメントではあったが、今回の件はスティーラーズ側の選択であると同時に、たとえ時期は遅くとも、ベルの代理人が強引に押し通そうとしていることでもある様子なのは留意に値する。ベルは1年間のフランチャイズタグ指定の下で1,445万ドル(約16億円)を受け取ることになっている。
フリーエージェント(FA)権取得のためにはシーズン第10週までにチーム合流を果たす必要があるベル。試合を欠場するごとに、ベルには85万5,000ドル(約9,400万円)の罰金が科される。26歳のスターRBがシーズン第1週の罰金を回避するためには8日の午後4時(東部標準時間)までに出席しなくてはならない。
ラポポートによれば、今季のベルにはスティーラーズでプレーする意志はあり、問題はそれがどの時期になるのかだけとのことだ。スティーラーズがベルをトレードすることも可能だが、ベルは今季終了後まで長期契約を締結することは不可能だろう。
5日のチームメイトからのコメントを聞くに、いずれは復帰するだろうベルがスティーラーズのロッカールームで温かく迎えられるかどうかは非常に疑問が残るところだ。
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