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パッカーズQBロジャース、シーズン第1週で奇跡的な活躍

2018年09月10日(月) 14:27

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Mike Roemer】

現地9日(日)晩、グリーンベイ・パッカーズはクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースの奇跡的な活躍によってレギュラーシーズン初戦を白星で飾った。

膝を負傷して大事かと思われてから約1時間が経過し、後半から再びフィールドに立ったロジャースは、なす術がないように見えたシカゴ・ベアーズとの20点差ゲームをひっくり返し、チームを24対23の勝利へと導いた。

ロジャースは試合後、『NBC』に対して「ベアーズ対パッカーズというライバル対決さ。後半は試合に出られないくらい本当にひどいケガかとも思った。ロッカールームに行って、安心できるようにチーム内部の施設ですべての検査を受けた。でも、一度フィールドに立てばアドレナリンが出て何とか持ちこたえられるだろうとは思っていたんだ」と明かした。

第2クオーターでベアーズの選手たちがロジャースの膝周辺で倒れ込んでからすぐさま医療用テントへと入ったロジャースはその後、カートに運ばれてロッカールームへと向かった。この時点での試合復帰はクエッショナブルとなっていた。

ロジャースはこのようにも述べている。

「(膝に)何か変な感じがしたんだ。長く体重が乗っかっていたからね。ドクターとも話をして、検査も受けた。そして、自分は戻るつもりだと伝えたんだ」

元クリーブランド・ブラウンズの先発QBであるデショーン・カイザーがロジャース不在の時間を埋めたが、グリーンベイの次のドライブはあまり効果的なものではなく、カイザーはレッドゾーン内でも精彩を欠いていた。

驚くべき復活を果たしたロジャースは後半だけのスコアリングドライブ4回で23回のパスを投じて17回に成功し、273ヤードをマークした。最初のドライブはフィールドゴールとなり、後の3回でロジャースはワイドレシーバー(WR)ヘロニモ・アリソン(39ヤード)、WRデイバント・アダムス(12ヤード)、そして、WRランドール・コブ(75ヤード)にタッチダウンパスを投じた。

ロジャースのキャリアを通して見ても、20点差からの逆転は初めてのことだ。

「ハーフタイムではみんなに“完璧に守れ、そうすれば勝てる”と伝えたんだ。タッチダウンは許していたが、自分たちならここから盛り上げ、うまく事を運んでいけると思っていた。何回かのドライブはみんなが1つになって生まれた。フィールドゴールになった時は少し残念だったが。あの後からみんながプレーメイクし始めた。自分がハドルで言ったようにね。自分たちはプレーメイクしなくてはならないのだと。ヘロニモ(アリソン)がすばらしいキャッチをしたし、ランドール(コブ)も80ヤードくらいをよく走ってタッチダウンを決めてくれた。本当に見事だったよ」

こう語ったロジャースは次週のミネソタ・バイキングス戦には出場可能だとも明かしている。パッカーズの大エースQBは1億ドル(約110億円)の保証が付いた4年1億3,400万ドル(約149億円)で超大型契約を結んだばかりだ。

パッカーズはロジャースのケガによる絶望と奇跡的な復帰からの大活躍によってシーズン第1週のわずか3時間の間に天国と地獄を味わったとも言えよう。パッカーズがロジャースを長期的に失ってしまえば、ポストシーズン進出の可能性も薄らぎ、とんでもない額の大金を投資したチームにとっては最悪のシナリオとなるはずだ。

現時点で、パッカーズとロジャースによるロンバルディ・トロフィー獲得への道のりには心地よい追い風が吹いているようだ。

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