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オフィシャル批判のスティーラーズHCトムリンにNFLが罰金

2018年10月11日(木) 11:48


ピッツバーグ・スティーラーズのマイク・トムリン【AP Photo/Charlie Riedel】

ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンによるオフィシャル批判には多少の代償が支払われることとなった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロによると、41対17で勝利を収めたアトランタ・ファルコンズ戦後にオフィシャルを批判したトムリンHCに対し、NFLは25,000ドル(約280万円)の罰金を科したようだと伝えた。なお、スティーラーズはこの罰金に関するコメントを発表していないとのことだ。

試合後のトムリンHCは溜まったフラストレーションからジャッジに対する懸念を露わにしていた。試合中にスティーラーズに対して投げられた14回のペナルティフラッグについて、トムリンHCはその疑問の残るジャッジを「ジョークだろう」と揶揄(やゆ)し、NFLに対しては「もっとうまくなるべき」とも発言していた。

NFL全体がラフィングザパサーのペナルティについて何十時間も割いて工夫に努めようとする中、ラインバッカー(LB)のT.J.ワットに現在改良が検討中のルールが複数回にわたって適用された。“トム・ブレイディ・ルール”として知られるこのルールは、ワットがファルコンズのQBマット・ライアンの足元にダイビングした際に適用されている。このルールは2008年のシーズン第1週で相手ディフェンダーからのタックルを受けたクオーターバック(QB)トム・ブレイディがACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂したことによって設けられた。このルールがいかに試合を変化させているかについての例は、膝が地面についた際にライアンがオフィシャルに対してフラッグのアピールをしたことからも分かるだろう。

意図的なダイビングというよりはつまずきながらぶつかったようにも見えたプレーですら、オフィシャルの目にはすべてが同じとして映ったようだ。バド・デュプリーがイリーガルハンズでペナルティをコールされた2プレー後に、より感情を逆なでするようなこのジャッジが下されていた。

チームにとっては踏んだり蹴ったりの話だろう。

競技委員会に所属する2人のHCのうちの1人であるトムリンHCは「分かるか、ああいったペナルティがゲームや彼らのプレーを台無しにしているんだぞ。われわれはもっと正しくあるべきで、それについて私は怒っているんだ。かなり正直に話しているが、それが今、自分の言いたいすべてだ」と明かした。

トムリンHCの発言には重みがあったが、その分、財布は軽くなってしまったようだ。

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