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ペイトリオッツHCベリチックも警戒するチーフス攻撃陣

2018年10月11日(木) 10:05


ニューイングランド・ペイトリオッツのビル・ベリチックHC【AP Photo/Eric Gay】

ヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックの下、ニューイングランド・ペイトリオッツは数々の試練を乗り越え鍛えられてきた。

過去の数シーズンを通してカンザスシティ・チーフスとは何度も対決し、2017年のシーズン開幕戦ではチーフスに42対27で敗れたペイトリオッツにとって、今週末にプライムタイムで開催される試合はまた一味違った厳しい戦いとなりそうだ。

チーフスの司令塔はもはやアレックス・スミスではなく、プロ2年目のパトリック・マホームズとなっており、そのマホームズがリーグ5位にランクインする攻撃陣と多数の危険な武器を備える得点力リーグ2位のユニットを率いている。

ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックは現地10日(水)、記者に対して「彼らは全員危険だ。この攻撃陣の中では1人を止めるだけでは無理だ。危険な選手が多すぎる。クオーターバックは問題だが、バック陣も厄介だ。タイトエンドやレシーバー陣だって危険。彼ら全員が問題なんだ」と語っていた。

ベリチックHCの守備陣も、リーグ1位の14タッチダウンパスを記録する強肩マホームズが指揮するチーフスの爆発的な攻撃ユニットを止めるのにはかなりの苦労を要するだろう。

ベリチックHCから「ボールをスタジアムの外にまで放れそうだ」と表現されたマホームズはここまでの5週を通じて、プレーを引き延ばす能力や、ダウンフィールドに目を配りながらも相手のプレッシャーをかわす能力の高さを証明してきている。

チーフスのワイドレシーバー(WR)にはタイリーク・ヒル、サミー・ワトキンス、クリス・コンリー、タイトエンド(TE)にはトラビス・ケルス、そして、ランニングバック(RB)にはカリーム・ハントというメンバーがそろい、マホームズが利用可能である有能な武器が多数備わっている。

ベリチックHCはTEとしてのケルスのスピードやバランス、すべてをこなす能力を過去にも称賛したことがあった。

ペイトリオッツはプロ3年目のヒルについても、そのスキルセットや相手ディフェンス陣にストレスを与える尋常ではないスピードを警戒している。

ベリチックHCは「あぁ、それも問題だ。彼から目を離せば、スペースを与える過ぎることになる。カバーをつけていても、彼のスピードで追い抜かされかねない。彼の攻撃を防ぐのは至難の業だ。クオーターバックもディープに投げれらるんだ。彼はフィールドを縦に広く使える」ともコメントしている。

一方で、開幕からの不活発な動きが徐々に本来の動きを取り戻しているペイトリオッツのディフェンス陣はリーグ16位、パスアゲインストは19位、ランアゲインストは12位となっている。

チーフスと同程度の攻撃力を誇るチームとの対戦がまだないペイトリオッツにとって、今週末の試合はポストシーズンに向けて戦えるだけの戦力があるのかどうか、それが試される重要な試合となりそうだ。

【S】