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「かなり早い段階で」イーグルスと合わないことに気づいていた49ersのDEハフ

2025年07月08日(火) 11:07

サンフランシスコ・49ersのブライス・ハフ【AP Photo/Jeff Chiu】

2024年シーズンが始まる前から、ディフェンシブエンド(DE)ブライス・ハフはフィラデルフィア・イーグルスではうまくいかないだろうと感じていた。

今オフシーズンにイーグルスからサンフランシスコ・49ersにトレードされたハフは、先週に出演したポッドキャスト『TheSFNiners(SFナイナーズ)』でブラッド・グラハムに対し、トレーニングキャンプの時点で守備コーディネーター(DC)ビック・ファンジオのディフェンスには合っていないと感じていたと明かした。

「100%正直に話すと、かなり早い段階でトレードを望んでいたんだ」と語ったハフはこう続けている。

「フィリーでの状況を踏まえて、かなり早い段階で自分に合っていないと分かっていた」

「いろいろなことが起こった。詳しくは話したくないけどね。5年間リーグにいて、良い環境にいる感覚はなんとなく分かっていた。正直に言うと、シーズンのかなり早い段階、もっと言えばトレーニングキャンプの時点で、どうなるか予想がついていたんだ」

2023年にニューヨーク・ジェッツでローテーション起用のパスラッシャーとして10サックとNFL屈指のプレッシャー率を記録したハフは、昨オフシーズンにイーグルスと3年5,110万ドル(約74億7,300万円)の契約を締結。しかし、ファンジオDCのディフェンスでは最初から調子が上がらず、シーズン序盤の4週間でタックルはわずか2回で、初めてサックを記録したのはシーズン第5週(0.5サック)となった。ハフは12試合に出場したものの、サック2.5回、タックル13回という数字にとどまっている。

ハフは手首の靭帯断裂で5試合を欠場。イーグルスがカンザスシティ・チーフスを制したスーパーボウルではインアクティブとされていた。

6月1日以降のトレードでイーグルスから49ersにトレードされたハフは、かつてジェッツのヘッドコーチ(HC)を務めていたロバート・サラーと再会。27歳のハフは、49ersの守備コーディネーターを務めるサラーの下で、自分がよく知るディフェンスでプレーできることを楽しみにしている。

『49ers Web Zone(49ersウェブ・ゾーン)』によれば、ハフは「サラーコーチはニューヨークで俺たちのためにしっかりと環境を整えてくれたし、そこで過ごした3年間で多くの選手が成長したのを見た」と話し、こう続けたという。

「だから、サンフランシスコに戻ってこられてとてもワクワクしている。フィリーで過ごした去年はベストなシーズンとは言えなかったし、いろんなことがあったけど、それが重なってトレード期間が始まったときに代理人から連絡をもらって、サンタクララ行きの飛行機に乗ったんだ。ここに来られて本当にうれしい」

「ここでは、俺をベーシックな選手から、プレッシャー率や勝率、サック数などでリーグ屈指の選手に成長させてくれた同じスタッフと一緒にやっている。この夏もこれまでと同じように努力を続けているし、キャンプ初日までここにいるつもりだ。サラーコーチのスキームに戻り、ここのパフォーマンススタッフともう一度一緒にやっていく中で、今年がどうなるのかワクワクしている」

オールプロ選出経歴を持つDEニック・ボサがパスラッシュをけん引する中、49ersはドラフト1巡目でDEマイケル・ウィリアムズを指名した。彼らの存在により、ハフはジェッツ時代にサラーの下で得意としていた、状況に応じてパスラッシュを担う役割に戻れるだろう。

【RA】