CBガードナーがさらなる高みに到達するよう促すジェッツの新コーチ陣
2025年07月08日(火) 12:05
ニューヨーク・ジェッツのコーナーバック(CB)ソース・ガードナーはキャリア序盤の2シーズンで印象的な活躍を見せたが、3年目は苦戦を強いられた。
ヘッドコーチ(HC)アーロン・グレンと守備コーディネーター(DC)スティーブ・ウィルクスが率いる新しい指導陣はガードナーにさらなるレベルアップを求めている。
そのメッセージは本人に届いているようだ。
『ESPN』のリッチ・シミニによると、ガードナーは「自分が完璧じゃないのは分かっているけど、彼が完璧さを求めてくれていることこそ、自分に必要なことだ。ほら、俺はリーグで早くから成功を収めただろ。一番避けたいのは、新体制が俺に慢心を許すことだ」と語ったという。
「それが自分の本質だとは言わないけど、俺にたくさんのことを求め、今までにない形で自分を追い込んでくれるような人たちがいるのは素晴らしいことだ」
2024年シーズンのパフォーマンスが低調だったという見方を否定したガードナーは“かなり順調だった”と主張し、「実際はみんなが言うほど悪くなかった」と話している。
とはいえ、成績はあまり良くなかった。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ガードナーは昨季、有資格のコーナーバックの中でターゲット1回あたりの追加予想得点(EPA)が47位だったという。その前の2シーズンでは2位(2022年)と13位(2023年)につけていた。
ウィルクスDCは大きな体格とスピードを兼ね備えたガードナーがすでにリーグ屈指のコーナーバックであることを認めつつも、“支配的で”相手を完全に封じ込めるようなディフェンダーになるために、もう一段階レベルを上げられると考えている。
「彼には優れた才能があり、本人には“君の最大の強みが最大の弱みになることもある”と伝えた」とシミニに語ったウィルクスDCはこう続けた。
「彼は85%の力でも周りの誰よりも優れていることがある選手だ。だから、彼の課題は“自分自身と競うこと”だと本人にも話した。そこが伸ばすべき部分であり、彼は必ず成長するだろう」
ガードナーが模範となるリーダーになるよう促しているとつけ加えたグレンDCは、次のようにコメントしている。
「彼に伝えたのは、どんな人物になる必要があるかということだ。チームを率いるときは影響力ですべてを物語らないといけない。ハドルでの動き方や、ロッカールームでの選手たちとの接し方。そういった部分が大声で盛り上げるタイプの人よりも大きな影響力を持つ。彼はそれを理解している。なぜなら、私にとって影響力こそがリーダーシップの本質だからだ」
昨季はチーム全体が苦戦していたため、ガードナーの不調も目立たなかった。新体制はガードナーの不調が一時的なものにすぎず、今後も同じ傾向が続かないようにすることを目指している。
【RA】