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ブロンコス、逮捕後にQBケリーをリリース

2018年10月25日(木) 10:39

デンバー・ブロンコスのチャド・ケリー【AP Photo/Jack Dempsey】

デンバー・ブロンコスがバックアップクオーターバック(QB)チャド・ケリーに新たなチャンスを与えることはなかった。

ブロンコスは現地23日(火)に第1級不法侵入の罪で逮捕されたケリーをその翌日にリリースした。最初にこの動向を報じたのはデンバーのメディア『KUSA』のマイク・クリスで、チームも後にこの動きを正式発表している。

ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・エルウェイは声明文の中で次のように明かした。

「これは組織として下した決定だった。すべての情報を精査した後、(HC/ヘッドコーチの)バンス(ジョセフ)と(球団社長の)ジョー(エリス)と話し合い、われわれはチャドをリリースすることが正しい判断だという見解で同意した」

「チャドはもうこの組織の一員ではないものの、われわれはすでにできる限りの方法で今後の彼のキャリアをサポートするオファーは出している」

コロラド州イングルウッド警察のプレスリリースによると、ケリーは一軒の家に不法侵入し、住人から追いかけられたとのことだ。その地域周辺を捜索していた警官が黒のSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の中で犯人像とマッチした人物を発見。その人物がブロンコスのケリーであることが判明し、逮捕される形となった。

ケリーは保釈金2,500ドル(約280万円)を支払って拘置所を出所している。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェームズ・パーマーによると、逮捕前のケリーはチームメイトのボン・ミラーが月曜日の夜に主催したパーティで、ゲストの1人と殴り合いのけんかをしていたようだ。さらに、ケリーはパーティ会場を連れ出される間も警備員ともめていたとのことだ。

ケリーが2017年ドラフトで7巡目にまで落ちたのも、カレッジ時代を通じた故障や素行問題の懸念があったからだ。ケリーは2014年にクリムゾン大学を退学となっている。この年のケリーはバッファローにあるナイトクラブの外でけんかし、逮捕時の抵抗や脅迫、その他の悪質な行為によって有罪判決を受ける代わりに50時間のコミュニティサービスへの従事を命じられていた。

ケリーの最後の犯罪がデンバーでのキャリアにピリオドを打った。

先発QBケイス・キーナムが開幕から不安定なパフォーマンスを披露する中、プレシーズン中に輝きを放っていたケリーがバックアップQBとしてこの先の試合に出場する可能性はあったはずだ。残念なことに、24歳の彼は自らの行動によってそのチャンスを逃してしまったのだ。

キーナムのバックアップにはケビン・ホーガンが回ることとなる。

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