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OCヘイリーとの問題を否定するブラウンズHCジャクソン

2018年10月29日(月) 13:09

クリーブランド・ブラウンズのヒュー・ジャクソン【AP Photo/David Richard】

クリーブランド・ブラウンズのヘッドコーチ(HC)ヒュー・ジャクソンの解任に関するうわさがどんどんと広まりつつある。

オフェンスのコールに自身も加わりたいとほのめかしてから1週間後、またしてもアウェーで敗戦を喫したブラウンズのHCは、いまだに誰にもその責任をなすりつけてはいない。たとえそれが、ピッツバーグ・スティーラーズに15点差で大敗した後であっても、ジャクソンHCは攻撃コーディネーター(OC)トッド・ヘイリーが指揮を執る攻撃時のプレーコールに自身も関わりたいとほのめかした発言からは少し身を引いているようだ。

この話題とチームの今後に対するジャクソンHCのフラストレーションは彼のコメントからも感じとれる。

「(トッド)ヘイリーと私の関係性には何も問題はない。よく聞いてほしいが、先週に言ったことがすべてだ。当然、それは今も同じ。だが、自分がプレーコールを引き継ぐと言ったことはない。自分は手助けしたいと言ったんだ。ただそれだけだ」

「だが、今日はすべてがいきなりだ。それは古くからの大きな問題である。みんなが“いったい何が起こっているんだ?”と言ってくるはずだ。1つだけ明確なことは、われわれはもっと改善する必要があるということ。もっとうまくコーチングしなくてはならないということ。そして、このチームはもっと良くなる必要があるということだ」

課題が多く見られ、とりわけ、現地28日(日)には攻撃陣が237ヤードしか記録できずに完敗したブラウンズは3連敗を喫して現在2勝5敗1分と、チームに改善が必要なのは否定できない事実だ。ピッツバーグ・スティーラーズとのシーズン第8週の結果を楽観視できないのは、ブラウンズはシーズン第1週にもスティーラーズと対戦しており、この時は引き分けにまで持ち込んでいたからでもある。28日のスティーラーズ戦では早期に作った十分なほどのチャンスを生かせず、結果的に流れを奪われたブラウンズはスティーラーズに5プレー、75ヤードのドライブを決められた際に完全に勢いを失った。

ドキュメンタリー番組『Hard Knocks(ハード・ノックス)』の密着から始まり、注目を集めたブラウンズのシーズンは今や、HCの交代をも示唆し始めている。現在、一番大きな疑問とされるのはジャクソンHCとその脇を固めた有能なコーチ陣のどちらを先に解雇するのかだろう。サイドラインでのヘイリーOCの様子からは今後の数週間も目が離せなくなりそうだ。

外部の者にとっては少し遠い話にも聞こえるが、近年の敗戦や故障者に対してチームがどのような対処方法を採っているのかはよく知られている。次週には今最も波に乗る攻撃陣を連れたカンザスシティ・チーフスがやって来る。クリーブランドの地に心休まる日はなかなか訪れないようだ。

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