レイブンズQBフラッコは練習を欠席、ジャクソンが先発準備も
2018年11月15日(木) 12:51臀部(でんぶ)を負傷してからのクオーターバック(QB)ジョー・フラッコのステータスは不透明なままであり、週明けからポジティブなスタートを切っているわけではなさそうだ。
ボルティモア・レイブンズはチームの先発QBが現地14日(水)の練習を欠席したと発表した。
ヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーはフラッコが週末のシンシナティ・ベンガルズ戦で先発するために今週序盤の練習に参加する必要は必ずしもないと語っていたものの、ベテランQBがバイウイーク明け初日の練習に不参加だったことには注目しておきたい。
ハーボーHCは今週末のQBについて、ヒントを述べることさえも拒絶していた。
『The Athletic(ジ・アスレティック)』によると、ハーボーHCは14日に「その質問に答える義理がある者はいないと思う。われわれはゲームをプレーするための準備をしているだけだ」と語り、さらには「われわれは様子を見るだけ」とも明かしていたようだ。
フラッコはシーズン第9週のピッツバーグ・スティーラーズ戦前半に不自然な形で膝から地面に着地して臀部を痛めた。
ここまでは新人QBラマー・ジャクソンがチームのバックアップQBを務めており、今週日曜日の試合にフラッコが出場不可能となった場合にはジャクソンがキャリア初の先発機会を手にする可能性もある。コーチ陣がジャクソンのフル稼働は時期尚早と判断した場合、レイブンズはロバート・グリフィン三世をアクティブロースターに登録することも可能だ。
しかしながら、ジャクソン本人は先発で起用される準備は十分してきたと自負している。
ジャクソンは『ESPN.com』に「自分は十分に準備できていると思っている。すべてを吸収しようとしてきたんだ。何だって起こり得るはずさ」と語っていた。
今季のジャクソンはここまでの9試合すべてでアクティブ登録され、84回のオフェンシブスナップ(13.1%)でプレーしてきた。ジャクソンの主な役割はランナーか、あるいは、レッドゾーン付近でのハンドオフだった。ジャクソンは12回のパスを投じて87ヤード、タッチダウン1回をマークしており、このタッチダウンは黒星を喫したカロライナ・パンサーズ戦で大差をつけられた際に記録したものだ。
プレシーズン中には順応に苦しむ場面も見せたジャクソンだが、本人は技術を向上させ、特に、プレーブックの理解という面では大きく成長しているとも述べている。
ジャクソンは自身の成長についてこのように明かした。
「前まではコーチに100回くらいは聞いていた。“もう一度言って、もう一度言って”という感じでね。今では、コーチの言うことは1度聞けば十分さ。長かったりするとたまには間違う。まだ、“もう一回お願い”と言うこともあるけど、それでも、だいぶ進歩しているよ」
ほぼ崖っぷちのシーズンを過ごしているチームの指揮官が、果たして本当にこのタイミングで新人にその舵取りを任せるのかは注目だ。
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