スティーラーズの選手らがRBベルのロッカーを整理
2018年11月15日(木) 13:36ピッツバーグ・スティーラーズのクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーはチームメイトのランニングバック(RB)リビオン・ベルと最後までコミュニケーションを取ろうとしていた。
ロスリスバーガーは現地14日(水)朝、記者に対してフランチャイズテンダーにサインする締め切り日であった13日の前にベルと連絡を取ったことを明かした。
ロスリスバーガーは『PennLive.com(ペンライブ.com)』が投稿した動画の中で、「彼にはデッドラインになる前にメールして、“チームに姿を見せることを願っている。もし、来ないと決めたなら、ベストを願っている”とは伝えた。彼はすばらしいチームメイトだったし、フットボールプレーヤーだった。何から立ち去るかはひとそれぞれさ」と語っている。
ロスリスバーガーによれば、ベルがそのメールに対して返信することはなかったという。最終的に1,445万ドル(約16億4,000万円)のフランチャイズテンダーにサインしない選択を採ったベルは、一銭も受け取らず、シーズンの残り試合にも出場が不可能となった。
ベルのスティーラーズでのキャリアがほぼ終了した今、チームメイトもそのように動き始めたようだ。
14日の練習後、複数のスティーラーズの選手がベルのロッカーを片付けた模様だ。複数の報道によると、彼らはベルのネームプレートをはがし、ロッカー内で見つけた物を漁っていたという。『ESPN』のジェレミー・ファウラーはラインバッカー(LB)バド・デュプリーがベルに対し、ジョーダンブランドのスパイクを置いていったことに感謝を述べている動画を投稿した。
練習前のロスリスバーガーは記者に対して、ベルのような選手が長期契約を求めてシーズンをまるまる棒に振るとは想像もしなかったとも明かした。
「タフに違いない。スポーツにおける良い面の1つにはこういった兄弟であり、チームメイトである仲間たちとの結束がある。彼らと一緒にいられることも、ずっと自分がここに戻って来る理由の1つだ。それでも、前にも言ったように、人はそれぞれに違う考えを持っている。それぞれに動機は異なっているし、モチベーションも違っている。彼についてとやかく言うことはできない。自分たちがもうこのことについて話す必要がなくなったことはうれしく思っている」
一方、現在のスティーラーズではRBジェームズ・コナーが台頭し、ベルの穴を完璧に埋める活躍を見せている。コナーはこれまでに771ランヤードでタッチダウン10回、さらに、387レシーブヤードでタッチダウンを1回マークしている。
シーズン第10週に脳震とうを発症したコナーだが、チームは今週末のジャクソンビル・ジャガーズ戦に彼は出場可能だと楽観視している。
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