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ジャガーズがOCハケットを解任

2018年11月27日(火) 11:35


ジャクソンビル・ジャガーズのナサニエル・ハケット【Rick Wilson/via AP Images】

期待に背くシーズンを送るジャクソンビル・ジャガーズが変革を開始した。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地の情報筋の話を元に伝えところによると、ジャガーズは現地26日(月)に攻撃コーディネーター(OC)ナサニエル・ハケットを解任したようだ。チームは後にこの動きを認めている。

ヘッドコーチ(HC)ダグ・マローンは声明文の中でこのように語っていた。

「われわれはナサニエルの献身やジャガーズのためにしてくれたハードワークに感謝し、彼と彼のご家族の今後の健闘を祈りたい。このようなことはいつでもタフな決断だが、ヘッドコーチとして、このフットボールチームにとって1番だと思うことをする必要があった」

常に能力が不足していた攻撃陣の最初の犠牲者となったハケット。今回の解任はシーズンを3勝1敗でスタートさせたジャガーズが7連敗を喫して3勝8敗になった後のことだった。

ハケットはラポポートに対し、「ネガティブさはなかった。ただ、(マローンが)何かを変えようと決めたんだ。彼は私がうまくやっていたとは思っていないのだろう。それしか考えられない。ショックだ」と明かしている。

「ダグがそれについて考えていたことは知っていた。フットボールの神様がそうさせたのかもしれない。われわれは良いスタートを切ったが、たくさんの故障者を出し、まったく違うチームとなってしまった。選手たちは懸命にやってくれたが、できる範囲は限られていた。もっとうまい方法を見つけていれば良かったと思う」

2015年にクオーターバック(QB)コーチとしてジャクソンビルにやって来たハケットは、当時OCだったグレッグ・オルセンが解任されたことによって、その翌年にはOCへと昇格した。ハケットは2017年からマローンがHCに正式に就任した後もOC職を維持していた。

QBブレイク・ボートルスを筆頭とするケガの多い攻撃陣を指揮する中、ハケットはすべての場面においてQBを隠そうと大きくランに偏った攻撃戦略を採っていた。25日に行われたバッファロー・ビルズ戦でのボートルスは23回のパスを投じて12回の成功、127ヤード、タッチダウン1回、インターセプトは2回を記録して敗戦となったが、ボートルスが200ヤード以下のゲームを記録したのはこの試合で今季6度目だった。

ハケットはラポポートに対し、26日のマローンとの会合はQB交代に関する話だったと明かしている。

空中戦が主流である今日のNFLの中でも、ラン重視の戦略を採用したジャガーズがパス戦略で戦うことはほとんどなかった。

昨季にジャガーズがプレーオフに進出した後、ハケットはボートルスの弱点を最大にカバーすることのできるコーディネーターだとして賞賛されてもいた。しかしながら、長期にわたって故障に苦しむランニングバック(RB)レナード・フォーネットや、ぼろぼろのワイドレシーバー(WR)陣、そして、穴の開いた故障者だらけのオフェンシブライン(OL)という攻撃陣を背負ったハケットは、チームがスーパーボウル出場候補のトップ10に入っていたにもかかわらずこの現状に陥った責任を押し付けられたとも言えそうだ。

ハケットの解任は、マローンHCが5試合を残すレギュラーシーズンで攻撃陣のコントロールを行うということを意味している。ここから信じられないような快進撃でもない限り、チーム内で起こる大きな変革はハケットの解任だけで収まることはないだろう。ボートルスやマローンHC、そして、残りのスタッフも含めて全員に、2019年シーズンに新たな職場を探す可能性はありそうだ。

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