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ジャガーズ副社長、「今後、さらなる変化が訪れる」

2018年11月28日(水) 10:48

トム・コフリン【Rick Wilson via AP】

ジャクソンビル・ジャガーズ副社長のトム・コフリンが2018年シーズンの崩壊について語った。

コフリンは現地27日(火)に地方ラジオ番組『1010 XL radio(1010 XLラジオ)』に出演し、自らが再建に尽力したチームがロンバルディトロフィーの一歩手前からAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区の最下位に沈んだことを嘆いている。

コフリンは昨年度のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦でマイルズ・ジャックがファンブルをリカバリーした際にホイッスルが鳴り、タッチダウンの機会が奪われた件に触れて「われわれは(スーパーボウルまであと)ホイッスル1回分だった。それが私の立場だ」と語り、続けてこのようにも明かした。

「だから皆さんに聞きたいのは、そのような状況では自分のフットボールチームをどうすべきなのかということだ。他のピースを埋めてできる限り最良にしたいとは思わないのか? われわれはそうしようとした。違うだろうか? われわれはゲームの本質に捕らえられたんだ。そして、振り出しに戻された」

「何か話したいことがある者とは面と向かって話し合いたい。現実を直視しようじゃないか。われわれの数値はすべての面で下がっている。サック数は激減し、プレッシャーも下がっている。ターンオーバーも多すぎる。これはとんでもないことだ。ペナルティに関してもそうだが、フィールド上での行いでさえもばかばかしい。このチームによるいくつかのペナルティがだ。それゆえに、今後取り組まねばならない問題は山ほどあり、現時点でも対応している」

7連敗中のジャガーズは1試合平均で得点が15.6、与得点は26.7点で355ヤードを許している。強いディフェンス陣とランゲームが予想されていたチームにとってはまったく許容できない壊滅的な試合内容となっている。

それでも、コフリンはチームがまだ強固なディフェンス陣と力強いランゲームを展開可能だと信じていると述べた。

攻撃バランスの欠如について尋ねられたコフリンは「それについては皆も分かっている。それは私の哲学ではない。コーチの(ダグ)マローンの考え方だ」と語り、続けて「それは重要なことでもある。しかし、どう得点するのか、また、どのような状況であるのかを把握しながら得点や与得点などに関してシーズンを通してアジャストしていく中で、自分のこと(考え)からは離れていくし、時折はそうせざるを得ない。そして、時々はそうすべき方向に向かって行き、そこからまた離れていく。また振り出しに戻らなくてはならないのは確かで、そこで自分たちを見つめなおすことが必要だ」と答えていた。

コフリンが現在のコーチングスタッフ陣について満足していないことをその発言から読み取るのは難しくない。当然ながら、オフシーズン中にクオーターバック(QB)ポジションの改善に取り組まなかったという点ではフロントオフィスもその責任をともに負うべきだろう。

26日、マローンHCはチームにカンフル剤を投入しようと攻撃コーディネーター(OC)ナサニエル・ハケットを解任し、QBブレイク・ボートルスをベンチに置く方針を伝えた。

泥沼にはまったチームに対しては何かしらの行動を起こすことが必要だと同意したコフリンは、「マローンが決断したのは現時点でまさにわれわれがしなくてはならないことだった。われわれは今後、何かにとりかかる必要があるのだからね」と語っていた。

今後も黒星が続くようであれば、次なるチーム内変革として必要とされるのはコーチ陣全体の入れ替えだろう。

【S】