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レッドスキンズが元49ersのLBフォースターをクレーム

2018年11月28日(水) 12:50

サンフランシスコ・49ersのルービン・フォースター【Terrell Lloyd via AP Images】

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロによると、先週末にフロリダ州タンパで家庭内暴力の容疑により逮捕され、リリースされていた元サンフランシスコ・49ersのラインバッカー(LB)ルービン・フォースターを現地27日(火)にワシントン・レッドスキンズがウェイバーから獲得したようだ。

しかしながら、NFLが事件の調査期間中はフォースターをコミッショナーのエグゼンプト(除外)リストに登録していることから、フォースターはレッドスキンズのチーム練習や試合に参加不可能となっている。

個人行動規定では、「コミッショナーのエグゼンプトリストに登録された選手は練習や試合に参加不可能となるが、ミーティングや個人ワークアウト、セラピー、リハビリ、またはその他フットボールに関連しないアクティビティのためにチームの許可の下でチーム施設に入ることは可能」とされている。

49ersは25日朝にフォースターをリリースしている。

25日朝に『NFL.com』がヒルズボロー郡警察署から入手した報告書によると、フォースターはタンパベイ・バッカニアーズ戦を控えた49ersが宿泊していたグランドハイヤットホテルでタンパ警察に逮捕され、第一級家庭内暴力の疑いによって刑務所に入ったとのことだ。

25日朝に開かれた第1回公判で裁判官によって保釈金2,000ドル(約22万円)と原告との非接触を命じられた後、フォースターは釈放された。

被害を訴えた原告(女性)は警察に対し、フォースターは口論した際に原告が持っていた携帯電話を払い落とし、胸倉をつかんで右顔面をビンタしたと伝えた。警察によると、警官は原告の左側の鎖骨あたりに1インチ(約3cm)のひっかき傷を発見したとのことだ。

事件の第一次調査中、フォースターと被害者が過去に同居しており、過去3年間を通じて付き合いや別れを繰り返していたことが判明している。警察は被害者が以前にも家庭内暴力による被害を訴えており、今年2月に撤回されていたことも認めた。

レッドスキンズでプレーヤー人事副部長を務めるダグ・ウィリアムスはフォースターに関して次のような声明を発表している。

「ルービンが関連する今回の事件の重大さは十分に理解している。もし真実であれば、それらの事案をわがチームも決して許すわけにはいかない。はっきりさせておきたいのは、選手としてわがチームのユニフォームを着る前に、ルービンには法的なプロセスや捜査、NFLが科すだろう制裁など、いくつもの乗り越えるべき壁があるということだ」

「とは言いながらも、われわれは彼のアラバマ大学時代のチームメイトや今回の件に関して心からサポートしてくれている現レッドスキンズの選手たちとの率直な意見交換を行った後、彼の権利を主張して状況を調査することを決意した。ルービンに約束されていることは何もない。ただし、われわれは多くの元チームメイトやたくさんの友人と共に過ごすことで彼にとっての最高の環境を提供し、最終的には人間的にも選手的にも成功してくれることを願っている」

フォースターのクレーム前までにレッドスキンズではアラバマ大学出身の選手がロースターに8人登録されていた。

NFLネットワークのトム・ペリセロによると、フォースターをウェイバーでクレームしたのはレッドスキンズだけだったようだ。

フォースターには今回の逮捕によってNFLから制裁を受ける可能性がある。リーグのスポークスマン、ブライアン・マッカーシーは以前の声明の中で「このようにして球団が選手をリリースした場合であっても、リーグはその事案について精査する」と述べていた。

フォースターのサンフランシスコでのキャリアは16試合に終わった。フォースターは2017年ドラフト全体31位で49ersから指名を受けて以降、複数回にわたって法に触れる騒動を起こしている。

今年1月にもフォースターはアラバマ州で第二級大麻所持の容疑で捕まったものの、この時は初犯であったことと、最終的にコミュニティでの慈善活動を完遂したために不起訴となっていた。

しかし、フォースターにはその翌月にカリフォルニア州でより深刻な事件の容疑がかけられ、元恋人に暴力を振るった家庭内暴力の疑いと脅迫や武器の所持による重罪の疑いで今年4月に起訴されていた。

裁判官は最初の2つの訴訟に関しては容疑の根拠が不十分であること、また、元恋人が起訴を取り下げていることからもこれ以上の訴訟継続の正当な理由はないと判断している。銃刀法違反の容疑に関しては微罪にまで格下げとなり、フォースターは今年6月にこの容疑に対する不抗争の答弁を行っていた。

フォースターには2年間の執行猶予と232時間のコミュニティサービスへの奉仕、さらに、235ドル(2万4,000円)の罰金が命じられている。また、執行猶予期間中、フォースターは銃を所持することが不可能となっている。

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