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ジル・ブラントがカウボーイズのリング・オブ・オナーに

2018年11月30日(金) 14:21

ダラス・カウボーイズのチアリーダー【AP Photo/Michael Ainsworth】

ダラス・カウボーイズの元上級役員であるジル・ブラントが現地29日(木)にAT&Tスタジアムで行われたニューオーリンズ・セインツ対カウボーイズのハーフタイム中にカウボーイズのリング・オブ・オナーに選出され、長年の貢献を称えられた。

以下はブラントの声明だ。

「まず初めに、ジェリー・ジョーンズと彼のご家族にはダラス・カウボーイズのリング・オブ・オナーに選んでいただいたことを含め、多くの名誉を与えていただいたことにお礼を申し上げたい。また、私自身の美しい妻サラとすばらしい息子のハンターに対しては、いつも私のそばにいてくれることを心から感謝している。そして、もうここにはいないものの、このフランチャイズにおいて輝かしい、偉大な功績を残したレジェンドのクリント・マーチソン、テックス・シュラム、そして、偉大なるコーチであったトム・ランドリーの3人にはチームの初日から関わる機会を与えてくれたことに対する感謝を伝えたい」

「われわれがコットン・ボウルのシーズンフィナーレで1万人を前にしてプレーした1960年に、すべての出来事が始まった。しかし、今日この夜には約10万人の観客が訪れている。私よりも以前に活躍したすばらしい人物たちや、長い年月を経てカウボーイズのユニフォームを着てきた本当にたくさんの、たくさんの選手たちがスーパーボウルのトロフィーを5度にわたって獲得し、24人もの人物を殿堂入りさせ、このカウボーイズをアメリカを代表するチームへと伸し上げたのだ。ファンの絶大なるサポートがそのことを一番よく証明しているだろうし、私自身の“SiriusXM Radio show(シリウスXMラジオ・ショー)”でも世界中にいる彼らの声を聞いている」

「約60年の間、ダラス・カウボーイズの選手たちとファンたちは壊れることのない固い絆を構築してきた。私はこの組織がもたらす継続的な影響に身を置けたことを誇りに思っている」

「このようなすばらしい栄誉をありがとう、ジェリー。そして、今晩ここに集まってくれた1人1人にもありがとう。そして、世界中にいる何百万のファンにも、この世界で最もすばらしいチーム、ダラス・カウボーイズをサポートしてくれてありがとう」

カウボーイズは『Twitter(ツイッター)』を通じてブラントが表彰される様子を投稿している。

「ダラス・カウボーイズのリング・オブ・オナーにようこそ、ジル・ブラント。今晩、AT&Tスタジアムにてハーフタイム中にすばらしいセレモニーが行われた」

1960年から1989年までカウボーイズで選手人事の副部長を務めたブラントは、プロフットボール殿堂入りした15人の選手や、プロボウルに最低1回以上出場した53人の選手を在任中に獲得、指名している。また、ブラントは他の誰よりも早くブラックカレッジ(歴史的に黒人に門戸が開かれていた大学)に赴き、他のスポーツから競技を変えてフットボールのオールプロとなるまでの原石をスカウトし、さらには国境を問わないスカウト活動を誰よりも先に行っていた。

シニア解説者として『NFL.com』に勤めるブラントは元選手ではない人物としてカウボーイズでは3人目となるリング・オブ・オナーに選ばれた。他の2人はチーム設立時の球団社長とジェネラルマネジャー(GM)であったテックス・シュラムとトム・ランドリーだ。2人はブラントと共にNFL記録となるカウボーイズ20連勝のシーズンや、地区優勝13回、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)優勝5回、第6回と第12回のスーパーボウル制覇に貢献した。

サーズデーナイトでの表彰に加え、ブラントは今年8月にプロフットボール殿堂の最終候補者として選出されている。アトランタで開催される第53回スーパーボウルの前日に、48人で構成される選考委員会による80%以上から得票すれば、ブラントはプロフットボール殿堂入りをも果たすこととなる。

ブラントはツイッターに1枚の集合写真を投稿している。

「リングは友の輪 #DallasCowboys」

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