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チーフスRBハント、口論になった女性に手を出す映像が公開に

2018年12月01日(土) 10:55


カンザスシティ・チーフスのカリーム・ハント【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

今年2月、クリーブランドのホテルで発生した口論中に、カンザスシティ・チーフスのランニングバック(RB)カリーム・ハントが女性を小突き、蹴っている姿をとらえた証拠映像が公開された。この映像は現地11月30日(金)、ウェブサイト『TMZ』に掲載されたものだ。

これを受けてNFLはハントをコミッショナー承認ロースター除外リストに登録。声明を発行し、次のように説明した。

「NFLはカンザスシティ・チーフスのカリーム・ハントをコミッショナー承認ロースター除外リストに登録したため、練習、出場、試合への参加も認められない。2月に発生した事件直後から進めているNFLの調査は本日、公開された新たな情報の精査も含めることになる」

監視カメラ映像は周囲の人々に抑えられながらも女性と対立していくハントの姿をとらえており、口論を経てハントが女性を押しやり、一方の女性はハントの顔を打っている。ハントが女性の間に入ろうとした別の男性を押したところ、女性はフロアに押されてしまい、女性が床にいる状態のまま接近したハントが女性の足を蹴った。

クリーブランド警察は『NFL.com』に対し、今回の事件で逮捕者はおらず、ハントも起訴されていないことを認めている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話として伝えたところによると、ハントは映像が公開されてほどなく、チーフスの練習施設から自宅に戻されたという。

NFL.comが入手した警察の報告書によれば、口論に至った経緯について目撃者が矛盾することを話しているとのこと。ハントは警察官に、2月10日早朝にクリーブランドのザ・メトロポリタン(ホテル)の部屋に戻った際、知り合いの男性が2人の女性といるところに遭遇したと明かし、彼女たちが19歳だと知ったハントは女性に帰るよう伝えたと説明。1人の女性はハントの部屋にいた男性の1人と一緒に過ごすことを拒んだところ、帰るように言われたと話している。

複数の目撃者が女性の1人が外に出された後、廊下で叫びながら部屋のドアをたたいていたと警察に説明したという。ハントと共にいた男性のうち1人は警察に、女性がハントの名前を呼び、人種的差別発言を行ったため、ハントが女性と口論になったと話した。

8月に報道陣から事件について聞かれたハントは「学習したし、今はフットボールに集中している」と語っていた。

チーフオーナーのクラーク・ハントもまた、8月にハントが関わった事件に言及し、「このオフシーズンに彼はいろいろなことを学んだはずだ。できれば今後はこういったことに関わらないでいてくれるといいのだが」とコメントしている。

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