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元チーフスRBハントがウェイバーを通過、FAに

2018年12月04日(火) 10:12


カンザスシティ・チーフスのカリーム・ハント【AP Photo/Steven Senne】

現地11月30日(金)にチームからカットされたカンザスシティ・チーフスのランニングバック(RB)カリーム・ハントがウェイバーを通過し、フリーエージェント(FA)になった模様だ。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地の情筋の話を元に伝えたもの。ハントは今年2月にクリーブランドのホテルで女性と口論になった際にその女性を小突き、蹴っている姿が収められた証拠映像が公開されている。

NFLによってコミッショナー承認ロースター除外リストに登録されたハントは、ウェブサイト『TMZ』がハントの暴力行為が映った動画を公開した数時間後にチーフスからウェイバーにかけられた。除外リストに登録されている間、ハントにはプレーが認められない。この間、NFLは2月に発生した事件の調査に加え、今年6月にオハイオ州のリゾート施設でハントが男性を殴ったとして起訴されたもう1つの事件に関する調査も継続するようだ。

チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは3日(月)、オークランド・レイダース戦に勝利した後、チーム状況について簡潔に語り、チームがハントをカットした理由についてより詳しく語った。

リードHCは地方紙『The Kansas City Star(ザ・カンザスシティ・スター)』に対して次のように述べている。

「必ずしも誰かが勝利できるような状況ではない。カリームが今回のことに関わっている人すべてに協力し、うまくやってくれることを望んでいる。タフな取引だ。誰にとっても得になる状況ではなく、それはその若い女性にとってもだ」

「関わったすべての人が助けを得られることを願っている。何より、われわれはこの地球上に住む兄弟姉妹であり、生活を共にする同胞でもある。・・・(中略)私が主に目指しているのは、すべての者が最終的にはより良い人間になり、継続性や平和を尊重しながら共に生活していくことだ」

2日に行われた『ESPN』とのインタービューの中で、ハントはこの行動におけるすべての責任が自分にあることを認め、謝罪していた。ハントはまた、チームが自分を解雇したのは当然で、チームに当時の状況を説明した際には真実を語っていなかったことも認めている。

ハントは次のようにコメントしていた。

「チーフスは正しい。自分がチームにすべてを伝えていなかったんだから、彼らを責められない。自分の行動でこうなった。チームにはとにかく謝りたいし、自分とチーフスの間には何の悪感情もないことを伝えたい。プログラムは大好きだった。あそこにいる人たちも大好きだ。今回のことで自分自身を見つめ直して二度とこういうことがないようにしていきたい」

ハントの今後がどうなるかはまだ何も分からない状態だ。ラポポートが2日に報じた内容によれば、ハントはコミッショナー承認ロースター除外リストを外れるため、リーグの個人行動規範違反による出場停止処分を受け入れる可能性があるとのことだ。それでも、NFLの調査がどのくらいの期間にわたって行われるかはまだ分かっていない。

現在はいかなるチームとも契約締結が可能であるものの、今後のハントは6試合程度の出場停止処分を受けることになるだろう。ラポポートによると、ホテル内での事件や今年6月の件に関するNFLの調査結果次第で、ハントにはさらに長い出場停止処分が科される可能性もあるとのことだ。

【S】