ペイトリオッツQBブレイディが通算1,000ラッシングヤードを達成
2018年12月04日(火) 11:55ニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック(QB)トム・ブレイディが現地2日(日)、ミネソタ・バイキングスに24対10で勝利した試合で自身の輝かしいキャリアに新たな記録を追加した。ただし、今回の記録はパスとは無関係のものだ。
第3クオーターに自らのランで5ヤードを獲得した41歳のブレイディは、キャリア通算1,000ラッシングヤードを達成している。同時に、ブレイディは1970年以降にこの記録を達成した最年長プレーヤーともなっている。
チームの公式サイトによると、ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックはにやりとしながら「われわれにとっては本当に大事なこと。すばらしいね」と語っていたという。
ブレイディ自身は「あの時のボールを(記念に)とっておこうとは思わない。どこに行ったか分からないしね」と述べ、このように続けている。
「だけど、そうだね、たくさんフットボールをプレーしただけさ。もちろん、自分は走るタイプのプレーヤーではない。ただ、数回くらいのプレーなら自分のランで稼ぎたいとは思っている。あの時は良いサードダウンになったよ。オフェンシブライン(OL)には本当に感謝している。彼らは良いフロント陣を相手に力を発揮させなかった。自分は4から5ヤードのランをたくさんしたいとは思っていなかったし、あのプレーは試合においてさほど大きなプレーでもなかった」
自分がデュアルスレットのQBとして知られていないというブレイディの認識は正しい。ブレイディが1,000ラッシングヤードを達成するまでには19年間のシーズンと235試合が要された。リーグでランを多用する他のQBと比較してみると、カロライナ・パンサーズのQBキャム・ニュートンは23試合目で、また、シアトル・シーホークスのQBラッセル・ウィルソンは31試合目で1,000ラッシングヤードを達成している。
1,000ラッシングヤードちょうどを達成した際のブレイディには他の選択肢もあった。
ニールダウンによって1,000ヤードにあと数ヤード足らず、記録達成が一週間先になる可能性もあったが、ブレイディには前進するプランしかなかったようだ。
「チームは後ろに下がることを望んでいない。少しでも、じりじりと前に進もうとしたんだ」
将来的な殿堂入りが確実とされるブレイディは『Instragram(インスタグラム)』で「ようやく引退だ」と冗談を飛ばしていた。
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