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パッカーズ、フィルビンが約20年ぶりのプレーコール

2018年12月07日(金) 10:00


グリーンベイ・パッカーズのジョー・フィルビン【AP Photo/Mike Roemer】

過去3シーズンにわたってヘッドコーチ(HC)を務めてこなかったジョー・フィルビンは、約20年ぶりに重要な試合でのプレーコールを行うこととなる。

『Associated Press(AP通信)』によると、フィルビンは現地5日(水)、最後にプレーコールしたのはいつかと問われた際、「今考えているところだ。たぶん、20年以上は前の話になる。もし間違っていなければ、ノースイースタンにいた時だと思う」と語っていたようだ。

確かに、フィルビンは1995年から1996年にかけてノースイースタン・ハスキーズの攻撃コーディネーター(OC)を務めていた。

単純計算で言えば、フィルビンは22年ぶりのプレーコールを行うこととなるのだ。

57歳のフィルビンは2003年からプロのアシスタントやコーチ業を務めてきたものの、過去数十年にわたってプレシーズンゲーム以外でプレーコールを行うことはなかった。

グリーンベイ・パッカーズで元HCのマイク・マッカーシーからチームを暫定的に引き継いだ際、フィルビンにはHCとしての職務に加え、プレーコールという役割も同時に与えられている。この変化によって、フィルビンのルーティンも一変することになりそうだ。

フィルビンは「ときどきはね。私はプレーコールをしてこなかったのだから。少し先のことを考えられたから、われわれはやや前進できた。それが一番大きな違いになると思う。今後はゲームが終わるまで、次の試合については考えないようにするつもりだ。そして、コールを即座に選ぶんだ。コールしたものがうまく作用することを願っているよ」と明かした。

プレーコールに関し、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースとマッカーシーの関係性は数週間前から話題に上っている。しばしば、ロジャースはマッカーシーのコールに対して不満を持ち、ロジャースが勝手にプレーを変更しているとのうわさも広まっていた。また、パッカーズの攻撃陣がここ数年でベストな動きを見せたプレーはハリーアップでロジャース自身がコールしたときのものであるとの声も聞こえている。

ノースイースタン大学以降でプレーコールを行っていないOCの判断に介入するのを前提とし、ロジャースがプレーコールに自分の意志をより盛り込むとすれば、今がまさに絶好のタイミングとなるだろう。パッカーズは本質的に、今後の4週間はロジャースにOCを務めさせることを許可しているとも言えよう。

パッカーズにおけるこの変革は非常に魅力的なものとなるはずだ。マッカーシーの解任によって残念な攻撃陣が覚醒するならば、すべての賞賛がロジャースに注がれるに違いない。

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