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レイダース、GMマッケンジーを解任

2018年12月11日(火) 10:11


オークランド・レイダース【AP Photo/John Hefti】

レジー・マッケンジーがオークランド・レイダースのジェネラルマネジャー(GM)としてチームを監督する期間は終わりを迎えた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロによると、マッケンジーは現地10日(月)にチームのスカウトらとミーティングを行い、自身の職が解かれたことを伝えたようだ。マッケンジーは残り3戦の間はチームにとどまる機会を与えられたものの、本人にその意向はない模様。チームは後に以下のような公式声明を発表している。

「レイダースはレジー・マッケンジーをジェネラルマネジャーの職から解いた。われわれはレジーが選手として、役員として、そして、レイダーファミリーの一員として、この組織に対して行ってくれたことすべてに感謝している。われわれはレジーやジューン、そして、マッケンジー一家の今後の活躍を祈念している」

「レイダースはすぐさま新たなフロントオフィスの役員を探すための作業を開始し、そのプロセスが終了するまではさらなるコメントを控える予定だ」

今回の解任劇はヘッドコーチ(HC)のジョン・グルーデンがマッケンジーについて、来季も続投かどうかのコメントを避けた翌日の出来事だった。

グルーデンHCは9日に開催されたピッツバーグ・スティーラーズ戦後、チームの公式サイトを通じ、「それについてのコメントはない。われわれはこのチームを立て直すつもりだ。それは知っている。自分たちは自分たちのレイダースを取り戻す。言えるのはそれだけ」と語っていた。

ラポポートが選手評価を行う人事部門の間に連携がないと報じた今年9月に、グルーデンHCとマッケンジーGMの溝は顕在化していた。

グルーデンHCがサイドラインに復帰して以降、レイダースは2012年にGM就任を果たしたマッケンジーがドラフトで指名した選手やフリーエージェント(FA)で獲得してきた選手の多数を放出している。

トレードで放出した優良選手の中にはアウトサイドラインバッカー(OLB)のカリル・マックとワイドレシーバー(WR)アマリ・クーパーの2人がいた。彼らを放出した結果として、未来志向のグルーデンHCは2019年ドラフトの1巡目指名権3つを手にしている。

グルーデンHCがロースターに関して現在行っていることはマッケンジーが2012年にレイダースのフロント入りした頃を思い出させる。1985年から1988年まで選手としてレイダースでプレーしたマッケンジーはグリーンベイ・パッカーズ(1994年から2011年)で18年を過ごした後に古巣のフロント入りを果たし、レイダースの再建に着手した。

マックとクーパーの指名に加え、マッケンジーはチームのフランチャイズクオーターバック(QB)としてデレック・カーをも迎え入れ、2016年シーズンには2002年以降で初となるプレーオフ進出を果たしている。この年、チームを12勝4敗に導いたマッケンジーは記者間投票による最優秀エグゼクティブ・オブ・ザ・イヤー(最優秀役員賞)を獲得している。

マッケンジーがGMとなって以降のレイダースは39勝70敗、プレーオフ進出1回(1敗)という成績を収めてきた。マッケンジーが指名した選手の中からプロボウラーとなったのはマック、クーパー、カー、そして、ランニングバック(RB)ラタビアス・マレーの4人で、この中で現在もチームのロースターにいるのはカーだけだ。

マッケンジーがチームを離れた今、レイダース再建のすべてはグルーデンHCの肩にかかっており、選手評価についてはグルーデンHCが指名した人物が手助けすることになるだろう。

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