現地9日（日）にサンフランシスコ・49ersに敗戦したことでプレーオフ進出は絶望的な状況に陥ったデンバー・ブロンコスだが、少なくとも長期的な未来は明るいようだ。

ドラフト前の評価に違わぬ活躍を見せている新人パスラッシャーのブラッドリー・チャッブが49ers戦でも2サック以上を記録し、チームの新人記録となる12回目のサックをマークした。

チャッブは『9News（9ニュース）』にこのように述べている。

「それを目標としていたわけではなかったんだ。できる限り早くインパクトを残そうとは思っていたけどね。こういう結果になったのは神のご加護があってのこと。でも、今はそんなことで喜んでいられない。今はもっと優先すべきことがある」

「神の恵みだよ。うれしいけど、まだ3試合も残っているし、そこで全部勝つ必要がある。そして、プレーオフに出場できればと思っている」

これまで、チームの新人記録だったサック数11.5回を記録していたのがボン・ミラー（2011年）とルーロン・ジョーンズ（1980年）の2人だ。

3試合が残っているチャッブにはジェボン・カースが記録したNFL新人記録の14.5サックを超すチャンスもまだ残っている。

ミラーはチャッブについてこのようにコメントした。

「信じられない偉業さ。特に、このデンバー・ブロンコスという、パスラッシャーの歴史あるチームではね。とりわけ若いパスラッシャーがよく頑張っている。チャッブに関しては、ブロンコスのチーム記録を破るだけでなく、リーグの記録を塗り替えるチャンスがあるなんて本当に信じられないことだよ」

「初日から言ってきたことだが、彼はとんでもない選手だし、彼のような（ドラフト）全体5位の選手と一緒に組めて本当に恵まれていると思う。今日も（彼を）見ていたよ。プレーしている彼のわくわくさせてくれる感じやエネルギーはあまり他の人から見られるようなものではない。彼はチームにとってすばらしい選手になるよ。あと数年は一緒にプレーできると思うと興奮してくる」

シーズン開始から5週間が経過した際の記録はまだ1.5サックのみだったことを考慮すると、チャッブのチーム記録樹立には感銘を受けざるを得ない。それ以降、チャッブとミラーはことごとく相手クオーターバック（QB）を粉砕してきた。49ers戦での敗戦がプレーオフ進出という目標をひどく難しいものにしてしまったが、ミラーとチャッブのタッグが今後数年の間、デンバーにおいて輝きを放つのは確かだろう。

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