イーグルスQBウェンツの背骨にひびが見つかる
2018年12月14日(金) 12:19カーソン・ウェンツの痛みの原因は、背骨のひびだったようだ。
現地13日(木)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地の情報筋の話を元に、精密検査によってフィラデルフィア・イーグルスの先発クオーターバック(QB)ウェンツの背骨にひびが入っていることが判明したようだと報じた。
ラポポートによれば、チームはシーズンを通してCTスキャンを用いた検査を行ってきたが、これまでこのひびが発見されることはなかったという。イーグルスはまだ、仮にウェンツがプレーを継続した場合にケガが悪化する可能性があるかどうかを調査している。ただし、ウェンツに手術は必要ないとのことだ。
チームが背中の状態についてより詳しい情報を収集する中、ウェンツはチームの練習を欠席している。今シーズン序盤にも背中の負傷で故障者報告書にウェンツの名前が記載されたことがあった。ヘッドコーチ(HC)のダグ・ペダーソンは12日、ウェンツの問題については“強い痛みがある”と表現しており、今になってより詳しい状況が分かってきた状況だ。
ラポポートは先日、ウェンツが今週末のロサンゼルス・ラムズ戦を欠場する見込みであり、チームが今シーズン中のウェンツのプレーを停止することを検討する可能性もあると伝えていた。背中にひびが見つかったことから、ウェンツが残りの3試合を欠場する可能性は高まっていると言えそうだ。
ラポポートは『Twitter(ツイッター)』で「イーグルスのQBカーソン・ウェンツには手術は必要なさそうだが、リスクの度合いがカギとなる。それゆえに、今週日曜日の試合は欠場が予想され、QBニック・フォールズが先発予する見込みだ。IR(故障者リスト)入りについてはまだ判断中のようだが・・・チームがリスキーな場所にウェンツを置くことはないだろう。次に彼を見るのが2019年になる可能性は高いだろう」と述べていた。
現在6勝7敗のイーグルスはプレーオフ進出の可能性を残してはいるものの、ウェンツの離脱は相当な痛手となる。昨年度のスーパーボウルでMVPを獲得したQBニック・フォールズが今後の先発となる可能性が高い。今季はACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の断裂から復帰したばかりのウェンツに代わって開幕から2試合に先発したフォールズはパス成功率65%、タッチダウン1回、インターセプト1回、1勝1敗という戦績を残していた。
ウェンツはルーキーイヤーに脇腹を負傷(プレシーズンを欠場)し、昨季の12月にはシーズン絶望となるACL断裂という大ケガを負っていた。
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