レイブンズQBフラッコは今季でチームを退団か
2018年12月17日(月) 09:56ボルティモア・レイブンズが今週も正式に新人クオーターバック(QB)の起用を選択し、ボルティモアの地ではQBラマー・ジャクソンの時代が始まっていると言えよう。次なる段階としては、ジョー・フラッコの動向が気になるところだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地16日(日)、“NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)”の中でレイブンズが今オフシーズンにもフラッコを手放す可能性があると指摘した。ラポポートは次のように伝えている。
「フラッコの今後を考えてみると、現在33歳の彼は次年度に1,850万ドル(約21億円)を受け取ることになっている。レイブンズは今オフシーズン中にも彼を手放すことが予想され、1,600万ドル(約18億円)のデッドマネーが生じる見込みだ。しかし、それでも彼らがバックアップQBとしてフラッコをチームにとどめる意向はないという。つまり、今オフシーズン中にフラッコは期待値の高い正当なフリーエージェント(FA)になるということだ。FA市場で先発QBが獲得可能となるのはごく稀(まれ)だが、ジョー・フラッコの場合は間違いなくそうなるだろう」
フラッコは臀部(でんぶ)を負傷している間に自分の役職を新人QBに奪われてしまったが、33歳のQBの未来はジャクソンが初めて先発機会を手にした時から曇り始めていた。チームがフラッコをFA市場に流す可能性は有るものの、フラッコが移籍先候補として挙げるチームとのトレードを模索する可能性も十分にあるようだ。
主力級のQBの需要は常時一定してあるために、フラッコはFA市場で引く手あまたとなるだろう。ジャクソンビル・ジャガーズは今オフシーズンにQBのアップデートを必要としており、ワシントン・レッドスキンズもアレックス・スミスとコルト・マッコイの状況を考慮すると候補になるだろう。また、マイアミ・ドルフィンズもライアン・タネヒルに見切りをつける可能性が考えられ、ヘッドコーチ(HC)ジョン・グルーデン率いるオークランド・レイダースがデレック・カーとは別の道を歩む可能性など、さまざまな未来予想図が描かれている。
ここ数シーズンのフラッコはリーグでも平均的なQBだったが、今シーズン序盤は離脱するまでに光り輝くパフォーマンスを披露していた。キャリアの終盤ではあるものの、元スーパーボウルMVPのQBが今オフシーズン中に多数のチームから興味関心を抱かれることは間違いないだろう。
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