レッドスキンズQBジョンソンがキャリア初勝利
2018年12月17日(月) 12:52現地17日(日)、ワシントン・レッドスキンズのクオーターバック(QB)ジョシュ・ジョンソンが2011年以来の先発出場で最大限の力を発揮した。
数々のチームをわたり歩いてきた“ジャーニーマン”ことジョンソンがジャクソンビル・ジャガーズとの接戦を16対13で制し、キャリア初勝利を手にしている。ジョンソンはパス25回を投じて16回に成功し、151ヤード、タッチダウン1回というまずまずの成績を収めており、ここまでの長い道のりを振り返れば十分な結果が出たと言える。
試合後、ジョンソンは「自分にだってこういうことができると常に信じてきた。ただ、話すだけでは何にもならないから、そういう話はしてこなかったんだ。チームの成り行きに従い、長年を通して自分の中にたくさんのものを積み上げてきた。ようやく、それをすべて解き放つことができ、ほっとしている。正直なところ、本当にそう思う。安堵している」と心境を明かしていた。
2009年からNFLで13チームに所属し、32試合に出場してきたジョンソンにとって、自身がチームを勝利に導けたと思ったことは今までになかったのだろう。キッカー(K)のダスティン・ホプキンスが決勝フィールドゴールを決めた際、ジョンソンは膝を地面につけて勝利を祝福していた。
「自分の手にするすべての機会がラストチャンスだと思ってやってきた。それが自分の現実だったんだ。フィールド上で全部を出し切りたいと思っただけさ。自分はフットボールが大好きだから、この試合はそういう意味を持っていた。つまり、全力を出し切ったということ。自分はこんなにも長くこのリーグにとどまってきた。自分にとって、フィールドに立っているのにすべてを出し切れないなんて、フットボールへの侮辱のようなものだ。だから、結局は自分にプレーメイクする機会があると分かれば、いつだって自ら仕掛けていくつもり。今日は勝利できたから、それがうまくいったね」
ジョンソンがまた勝利をかみしめることができるかどうかは疑問だ。テネシー・タイタンズとフィラデルフィア・イーグルス戦を残しているレッドスキンズがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)でプレーオフ進出を目指す中、ジョンソンはエースQBアレックス・スミスに代わって残り全勝を懸けた勝負に挑むことになる。
2018年シーズンにジョンソンが白星を手にするとはほぼ誰も予想していなかっただろうが、少なくともチームメイトの1人はその勝利に驚いていなかったようだ。
『Richmond Times-Dispatch(リッチモンド・タイムズ・ディスパッチ)』紙によると、ランニングバック(RB)クリス・トンプソンは「ジョシュにはオーラがある。存在感が違うんだ。ミーティングルームにいる時だって、ジョシュが入ってきたらその場は彼のものとなる。アレックス(スミス)と同じような感じさ。彼の言葉ではないんだ。ジョシュと一緒に歩いていたり、話していたりするとそう思う時がある」と述べていたようだ。
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