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ジャガーズ、新OCはデフィリッポに

2019年01月17日(木) 10:26


ジョン・デフィリッポ【AP Photo/Bruce Kluckhohn, File】

ジョン・デフィリッポがフロリダの地で再浮上を図る。

ミネソタ・バイキングスの元攻撃コーディネーター(OC)が今度はジャクソンビル・ジャガーズのOCに就任するようだ。これは現地16日(水)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地の情報筋の話を元に伝えたものだ。チームは後に、正式にこの雇用を認めている。

相手を圧倒するためのラン攻撃に創造性を必要としていたジャガーズのヘッドコーチ(HC)ダグ・マローンにとっては大きな動きとなる。

デフィリッポがどのようにしてジャガーズとかみ合っていくのかは今夏の楽しみでもある。40歳のOCは2018年シーズンの3試合を残してバイキングスから解雇された。バイキングスのマイク・ジマーHCはデフィリッポを解雇する以前から公(おおやけ)の場で繰り返しランゲームの少なさに対する不満を述べている。

仮にマローンHCがラン攻撃重視を強調するのであれば、デフィリッポはそれに同調するのだろうか。

マローンHCは水曜日、デフィリッポに関する事前調査には非常に満足していると明かしていた。

マローンHCはデフィリッポのプレーコールについて「あぁ、もちろんだ。それに関して問題はない。前にも言ったように、プレッシャーを十分にかけられない場合、われわれにチャンスがない場合、十分に走れていない場合、投げられていない場合など、そういった状況が続くようであれば、ゲームのすべては自分のヘッドセットを通ることになる。いつだって私は“これが自分のやりたいこと”だと言うことができるんだ。われわれは1週間を通してずっと一緒に作業する。それこそ、自分が(デフィリッポに)安心感を抱いている理由の一つだ」

2018年シーズンのジャガーズ攻撃陣はリーグの中でも最も貧弱な部類に属していた。クオーターバック(QB)のブレイク・ボートルスとコーディ・ケスラーの2人はリーグワーストのQBコンビとなってしまい、元ドラフト1巡目のランニングバック(RB)レナード・フォーネットは健康状態を維持できず、フィールド上で効果的な活躍を見せることはなかった。また、故障者が多発したオフェンシブライン(OL)は完全に崩壊し、レシーバー陣のパスキャッチ力不足も空中戦を制限させていた。

もともとジャガーズ上級副社長のトム・コフリンとは親交のあったデフィリッポ。コフリンがニューヨークにいた時代にその下でクオリティコントロールコーチを務めていたデフィリッポは今、ジャクソンビルでコフリンとの再会を果たした形になる。

デフィリッポを雇用した動きはまた、ジャガーズが今オフシーズン中にニック・フォールズの獲得を狙っているのではとの憶測も呼んでいる。デフィリッポはフィラデルフィア・イーグルスのQBコーチとして昨プレーオフシーズン中にフォールズのポテンシャルを引き出し、フォールズのスーパーボウルMVP獲得に大きく貢献した人物でもある。

近い将来にHCになるとの呼び声は高かったものの、デフィリッポの株はミネソタでの残念なシーズンを経て急落した。そんなデフィリッポが壊滅的なジャガーズの攻撃陣をよみがえらせたとすれば、再び次期HC候補として名乗りを上げることになるだろう。

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