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ペイトリオッツのAFC制覇に欠かせなかったのはやはりTEグロンコウスキー

2019年01月22日(火) 12:31


ニューイングランド・ペイトリオッツのロブ・グロンコウスキー【AP Photo/Charlie Riedel】

ロブ・グロンコウスキーはまだまだやれる。

2018年のシーズンを通じ、ニューイングランド・ペイトリオッツのタイトエンド(TE)グロンコウスキーは背中に巨大な荷物を背負って走っているかのような鈍い動きを見せていた。前週はターゲット数はわずか1回。しかし、オーバータイムの末に37対31で勝利を収めたカンザスシティ・チーフス戦では、グロンコウスキーは必要不可欠な役割を担ってチームに貢献していた。 

ディビジョナルラウンドでは基本的にブロッカーとして働いたグロンコウスキーだったが、チーフス戦では距離を稼ぐ際の相手セーフティ(S)、主にエリック・ベリーとのマッチアップ時に起用されている。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームでのグロンコウスキーは、チームがAFC制覇を決めるタッチダウンの舞台をセットしたラスト2回のポゼッションでの25ヤードのキャッチ、15ヤードのキャッチを含め、レシーブ6回、チームトップのターゲット11回、79ヤードを記録していた。

チームの公式サイトによると、グロンコウスキーは週単位で変わる自分の役割に関して和やかな雰囲気で次のように答えていたようだ。

「(笑いながら)それは基本的にドクターの指示だよ。あるいはコーチの指示、またはドクターとコーチ双方からの指示かもね。何でもあれ、自分はブロックしなくてはならないし、レシーブしなくてはならない。チームはランゲームやパスゲームのさまざまな状況で自分を頼ってくれる。年中戦い続けているわけだから、そのような状況が来たとしても行く準備はしているし、プレーメイクする準備もしている。だから、コーチが自分に何をさせようとも自分のベストを尽くすし、全力を注ぐ」

この世のものとは思えない力でセパレーションを生み出し、スペースの中で相手守備陣を追い越すことはもはやできないかもしれないが、20日のグロンコウスキーはまだまだペイトリオッツが自分に頼れることを証明していた。キープレーヤーを必要とした際のクオーターバック(QB)トム・ブレイディがジュリアン・エデルマンか逆エンドのグロンコウスキーを選択する場面は多く見られていた。

ブレイディはグロンコウスキーのパフォーマンスについて「もちろん、とんでもなくありがたい。彼はエリックとぶつかり合い、スラントで競り勝っていた。とてもよく頑張っていたよ。今シーズンを通してね。フィールドにいるロブに何を要求したって情熱を持って実行してくれるんだ。彼はチームメイトとしても、人間としても最高だ。彼はそういう男だ・・・みんな個人的なことまでは知らないと思うが、ロブは偉大な男さ。こんなにも長い間彼と一緒にプレーできて幸せだ」と述べている。

グロンコウスキーのチーフス戦でのパフォーマンスはリーグ最強のTEであった全盛期ほどではないものの、マッチアップ時にはまだまだ相手をなし崩しにするパワーがあることを証明していた。『Football Outsiders(フットボール・アウトサイダーズ)』によると、今季のロサンゼルス・ラムズのディフェンスは相手TEに1試合平均で、リーグで4番目に多くのヤード数(67ヤード)を献上しているとのことだ。つまりはロンバルディ・トロフィー獲得を目指し、グロンコウスキーには再び大きな役割が課される可能性は高そうだ。

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