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カーディナルスと単年契約を締結、WRフィッツジェラルドが16年目のシーズンへ

2019年01月24日(木) 10:08

アリゾナ・カーディナルスのラリー・フィッツジェラルド【AP Photo/John Froschauer】

ラリー・フィッツジェラルドのキャリアはまだ終わっていない。

アリゾナ・カーディナルスは現地23日(水)、将来的な殿堂入りが有力視されているワイドレシーバー(WR)と単年契約を締結し、フィッツジェラルドがNFL16年目のシーズンに戻って来ることを発表した。

カーディナルス球団社長のマイケル・ビッドウィルは声明文の中で「このフランチャイズやコミュニティにおいてラリー・フィッツジェラルドよりも大きな意味を持つ選手はいない。ラリーとの話し合いの中で、彼が今までと同様にやる気に満ちあふれ、情熱を抱いていることが分かった。われわれは2019年にも彼が戻って来ることにわくわくしている」と述べている。

今年8月で36歳になるフィッツジェラルドは過去数年のオフシーズン中に引退を議論することもあったが、NFLでプレーするならばアリゾナだけが唯一のプレー先だと主張し続けてきた。その年齢にもかかわらず、今シーズンのフィッツジェラルドはチームトップの69レシーブ、734レシーブヤード、タッチダウン6回を記録していた。

フィッツジェラルドは『Twitter(ツイッター)』でカーディナルスとの新たな契約を喜んでいる。

「ビッドウィルさんの誠実さ、サポート、そして、フレンドシップに(あとはハードルを下げてくれて笑)感謝している」

新ヘッドコーチ(HC)クリフ・キングスベリーと期待の大きい若きクオーターバック(QB)ジョシュ・ローゼンにとって、熟練した選手であるフィッツジェラルドの現役続行は大きな力となるだろう。以前と比較すればゲームチェンジャーとなる力や圧倒的運動能力でゲームを支配する力は低下しているかもしれないが、フィッツジェラルドはまだまだ頼れるチームの武器であり、ローゼンにとっては確実に負担を軽減してくれる仲間だろう。

仮にフィッツジェラルドがフィールドを去っていた場合、カーディナルスのレシーバー陣にはいきなり巨大な穴ができていたはずだ。層の厚さ的にはまだ問題はあるが、フィッツジェラルドと台頭してきた若きWRクリスチャン・カークがキングスベリーHCの率いる攻撃陣にとって大きな推進力となるはずだ。

『Around The NFL(アラウンド・ザ・NFL)』のハービー・テオーピはツイッターで「カーディナルスのコーナーバック(CB)パトリック・ピーターソンにラリー・フィッツジェラルドがもう1年プレーすることについて聞いた際、彼は“何だって? ラリーは戻って来るのか? 本当に戻って来るのか? 引退するとばかり思っていたよ。めちゃめちゃうれしいニュースだ”と述べていた」と伝えている。

今シーズンのフィッツジェラルドはテレル・オーウェンスの持っていたリーグ史上2番目のレシーブヤード記録(16,279ヤード)を抜き去り、ジェリー・ライスに次ぐ2位に浮上した。そして、2019年にはトニー・ゴンザレスが持つリーグ史上2番目のレシーブ記録(1303回)を追い抜くだろう。現在のフィッツジェラルドはゴンザレスの記録まであとわずか23回となっている。

ピーターソンはプロボウルの開催地でハービーに対しこのように語っていた。

「ラリーがずっとそこにいてくれたし、成し遂げてきたのは明らかだ。彼は16年間もこのチームに在籍している。ラリーはプレーオフにも数回出場しているし、大きな舞台も経験してきた。チームで唯一スーパーボウルを知っている選手だ。あと残りは少ないだろうが、だからこそ、彼ならそこにたどり着くまでの道筋を理解しているし、どうすれば良いのかも分かっているはず。新しいヘッドコーチにもなったし、自分的にはラリーがこのチーム全体をそこまで引っ張ってくれると思っている」

【S】