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ドルフィンズGM、「QBタネヒルについては未決定」

2019年02月06日(水) 09:46

マイアミ・ドルフィンズのライアン・タネヒル【AP Photo/Adrian Kraus】

現地4日(月)にブライアン・フローレスをヘッドコーチ(HC)に迎えたマイアミ・ドルフィンズは、クオーターバック(QB)ライアン・タネヒルを構想に加えないまま新たな時代を築こうとしているのかもしれない。

ドルフィンズの意思決定機関による正式な動きはまだだが、フローレス政権によるチーム改革に向けた大きな動きの第1弾はタネヒルの放出になるとの見込みが強い。

地方紙『The Miami Herald(ザ・マイアミ・ヘラルド)』によると、ドルフィンズのジェネラルマネジャー(GM)クリス・グリアは4日のフローレスHC就任会見中、記者に対して「タネヒルに関してはまだ何も決まっていない状態が続いているが、チームが今年のドラフトにおいてクオーターバックの指名を考えることは間違いない。どの程度の上位指名となるかははっきりとしていない」と述べ、次のように続けたという。

「(ドラフト候補の)彼らについてはまだ調査段階だ。シニアボウルで時間を共にした有望なプロスペクトも大勢いたが、そこにみんなが注目する数人のクオーターバックはいなかった。プロセスを一通り終えれば、ある程度は好みの若者たちに絞れるはずだ。去年われわれが好んだ2人の選手(おそらくベイカー・メイフィールドとジョシュ・アレンのこと)は両者とも今年から成功していた。“そうだ、この選手はうちのものだ”と、言えるかどうかがポイントとなるだろう」

ヘラルド紙はアラバマ大学のトゥア・タゴバイロアとオレゴン大学のジャスティン・ハーバートがドラフト市場に登場するとされる2020年までドルフィンズがQBの上位指名を待つ可能性もあると指摘している。

故障の多い30歳のタネヒルにはベースサラリー1,870万ドル(約20億5,000万円)の契約があと2年残っている。タネヒルをリリースした場合、チームはおよそ1,300万ドルの節約が可能となるが、2019年は1,300万ドル(約14億3,000万円)のキャップヒットを受けることにもなる。

グリアGMはまた、現在チームに在籍しているミシガン大学出身の若きQBジェイク・ルドックを高く評価しているようだ。ルドックは2016年ドラフトの6巡目でデトロイト・ライオンズが指名した選手でもある。

グリアGMはルドックについて、「われわれや以前のスタッフ陣が好んでいたのは彼の賢さだ。体格も大きく、ボールを遠くまで投げることができる。ジェイクはこのチームに似ているオフェンス陣の中にもいた。ジェイクはサインする前、われわれがどのように進んでいくかと聞いてきた。私はここでは言えないと伝えた・・・まだどうすべきか分かっていなかったからね。われわれは誰かにチャンスを与えることになる。彼はすばらしい若者だ」とコメントしていた。

タネヒルとルドックに加え、現在のドルフィンズにはワシントン州立大学出身のルーク・フォークも在籍している。

先日、フロントオフィスによる積極的な動きがチーム再建につながるとの考えを明かしていたグリアGMにとって、フローレス新HCと共に次なるタネヒル、あるいは、ダン・マリーノのようなQBを見つけ出すことが重要な課題となるだろう。

グリア/フローレス時代の成功は、タイロッド・テイラーやテディ・ブリッジウォーターといったまだ若いQBの中でも優秀なオプションが登場する2019年のフリーエージェント(FA)市場、あるいは、今年か来年のドラフト上位での指名を通じて、タネヒルの後継者を見つけ出せるかによって決まってくるだろう。

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