ベンガルズが新HCテイラーの就任会見を実施
2019年02月06日(水) 11:20シンシナティ・ベンガルズは変革と新たなチームの顔を欲していた。
現地5日(火)、ベンガルズは新ヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーの就任会見を行っている。
球団オーナーのマイク・ブラウン、選手人事部長のデューク・トビンにはさまれる形で席についたテイラーは「われわれは高いスタンダードの文化とはっきりとしたコミュニケーションの構築を目指す」と語り出し、ベンガルズの将来のあるべき姿については「ビジョンが共有されること、そして、自分たちよりも大きな存在の一部となること」と述べていた。ブラウンオーナーは2003年以降のチームとは別物になる必要があると明言している。
5日、マービン・ルイスを解任するに至った決断について問われたオーナーはこのように答えていた。
「ここにいる間、彼はすばらしい仕事をしてくれた。しかしながら、自分の考えとして、おそらく他の人の考えもそうだろうが、今回は新たな方向へと向かうタイミングが巡ってきたのだと思う。ファンの信頼が一部失われてしまったのは明らかだった。それがわれわれにとって大きなメッセージとなっていた」
前職がロサンゼルス・ラムズのコーチで、ラムズがスーパーボウル出場にまでたどり着いたこともあって遅めの合流となったテイラーHCが、新たなスタッフを雇用しつつチームと共に新たな方向へと歩を進めていく。テイラーHCは5日、時間をかけることが不利益につながるとは思わないとも述べていた。
「われわれはここに適切な人物がいるかどうかを確認する必要がある。本当に優れたコーチたちがたくさんいる。正しい人物を見つけ出して集団を構築することが急務ではあるが、全員がこの場所に完璧にフィットすることを確かめるためには時間をかけるつもりだ」
テイラーHCはまた、自軍のコーチ陣を確定させる上で「教え方が抜群にうまい者、コミュニケーション能力の高い者、俯瞰的に物事を考えられる者、そして、常識外れを恐れない者を探している」と語っていた。
テイラーの雇用自体がある意味で規格外だと言えるかもしれない。ルイスがシンシナティでの16年間のコーチングキャリアにピリオドを打った後、チームはこれまでとは反対の方向に目を向け、35歳の若き元QBコーチにチームを任せる決断を下したのだ。あるいはその逆として、テイラーのHC就任は当然の流れだという見方もあるだろう。ベンガルズはショーン・マクベイの下で働き、オフシーズン中にHC職に関するインタビューを受け、多数の候補の中でもオフェンス面において天才的だと思われる人物を指名している。
いずれの見方にせよ、元ネブラスカ大学のクオーターバック(QB)であるテイラーHCは「すばらしいコーチたちの周りにいて、今まで滞在してきたすべての場所で学びを得ることができた。通ってきた道の途中で多くのことを学べたと感じているし、チームを指揮する準備はできていると思う」と、年齢は単なる数字にしか過ぎないとの考えを強調していた。
シンシナティの地で一番大きな疑問となっているのはクオーターバック(QB)ポジションについてだろう。新政権は新たなQBを欲するのか、あるいは、アンディ・ダルトンで十分なのだろうか。
テイラーHCの様子からするに、QBポジションに関してはダルトンで満足しているように思える。ダルトンについてテイラーHCはこうコメントした。
「アンディ・ダルトンに関しては良いうわさを聞いている。テキサスA&M大学にいた2010年にさかのぼると、自分はTCU(テキサス・クリスチャン大学)で当時3年生だった彼のテープすべてに目を通したはずだ。本当に正直に言えば、あそこのオフェンスには憧れを抱いていたし、アンディは一つのミスをすることなくプレーしていた。だから、彼のバックグラウンドについては全部知っていると思う」
「アンディのコーチになるとは一度も想像したことがなかったと思う。だが、本当に幸運なことに、彼はここでクオーターバックをやっている。アンディと組めるのが楽しみだ。攻撃面を見ても、彼ならわれわれがやろうとしていることにフィットするだろう」
ダルトンとテイラーによる共同作業が5日、正式に始動した。
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