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ラムズDTドナルド、「SBでの敗戦が来季のモチベーション」

2019年02月07日(木) 10:21


ロサンゼルス・ラムズのアーロン・ドナルド【AP Photo/Mark J. Terrill】

第53回スーパーボウルに出場したロサンゼルス・ラムズは絶対王者ニューイングランド・ペイトリオッツを前にして砕け散った。

ラムズ――特にヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイが指揮した攻撃陣――はスポーツ界の中でも最大級のステージでやや準備が不足しているようにも見えた。今、彼らはオフシーズンに集中して取り組むため、その経験を生かそうとしている。

2018年度の最優秀守備選手賞を受賞したディフェンシブタックル(DT)アーロン・ドナルドは現地5日(火)、チームの公式サイトを通じて「しっかりと噛みしめることだ。それがモチベーションとなる。何かが足りないと分かれば、それが今後のモチベーションだ」と語っていた。

ラムズの守備陣には顔を伏せなくてはならない理由などない。ペイトリオッツのクオーターバック(QB)トム・ブレイディとタイトエンド(TE)ロブ・グロンコウスキーのコンビは、彼らが殿堂入りに価するとされるにたる所以(ゆえん)をスーパーボウルで証明したまでであり、1度のタッチダウンドライブや試合終盤にランを食い止められなかったシーンを除けば、ラムズ守備陣はペイトリオッツ攻撃陣をのっぴきならない状態にさせていた。ブレイディ率いる攻撃陣を13点に抑え込んだのは、輝かしい偉業としてとらえることもできる。

スーパーボウルでわずか1回のQBヒットを記録するにとどまったドナルドは自身のパフォーマンスに落胆するだろうが、それもペイトリオッツの優秀なインテリアオフェンシブライン(IOL)によるダブルチーム、あるいは、トリプルチームが当てられていた上でのことだ。

ラムズには才能のある若き選手が多く在籍しており、このスーパーボウルの経験からまた大きく成長してくれるだろう。これまでも、多くの偉大なるNFLの選手たちは初めてのスーパーボウルで失敗を経験し、そこから這い上がってきたのだ。

マクベイHCは「逆境を乗り越える力を持ってこそ真のチャンピオンだ」と、強い口調で語っている。

弱冠33歳の指揮官はまた、「ボディブローを受けてもそこからうまく反応することができなければ、その試合は自分のものになっていないということ。コーチとして私が知っている対処法はそれだけだ」と述べていた。

確かにパンチを食らった彼らだが、今はえぐられた傷を癒しながら、再挑戦の場ではもう一発受けても倒れることのないチームを作り始めようとしている。

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