ブラウンズがOLBコリンズを放出
2019年03月07日(木) 12:25ジェイミー・コリンズがクリーブランドでプレーしたのは30試合だけだった。
クリーブランド・ブラウンズが現地6日(水)、アウトサイドラインバッカー(OLB)のコリンズを放出したと発表した。
ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・ドーシーは声明の中で、「われわれはクリーブランド・ブラウンズに貢献してくれたジェイミーに感謝を述べたい。このような類の決断は決して簡単なものではない。ジェイミーはリーグの中でも尊敬を集めるベテラン選手であり、われわれは彼が今後もキャリアを続け、活躍してくれることを願っている」と述べた。
コリンズ自身も『Twitter(ツイッター)』で「ブラウンズでのすべてにありがとう!」と投稿している。
NFLスカウティングコンバイン中にドーシーGMがコリンズに関し、プレーとサラリーが釣り合っていないと認めるような発言をしていたこともあって、今回のリリースについては容易に想像できたと言えよう。
ドーシーGMは当時、「ジェイミーにはいくらかの不安定さがある。それがどのような結果へと導かれるかは分からない。彼はちょっとした不調だったのかもしれない。私が言えるのは、ジェイミーには本当の才能が備わっており、チームはそのような選手らを充分な数キープしておくことができないということ」と述べていた。
才能はいまだ確かだが、欠場試合もかなり多い中で数多くのタックルミスをし、高給なLBの割に爆発的な活躍をほとんど見せてこなかったコリンズ。2018年シーズンにはタックル104回、サック4回、パスディフェンス4回を記録していた。
2016年のシーズン途中にドラフト3巡目指名権とのトレードでニューイングランド・ペイトリオッツからクリーブランドへとやってきたコリンズは、その後のオフシーズン中にブラウンズと4年5,000万ドル(約55億8,000万円)の契約を交わしていた。この契約はまだ2年が終わったばかりだが、期待されながら出場したコリンズのプレーはブラウンズが契約は残念なものだったと早めに判断するのも無理はない内容であった。
コリンズの契約には保証額が残っていないこともあり、チームはサラリーキャップに対する925万ドル(約10億3,000万円)をセーブでき、コリンズの放出によるデッドマネーは250万ドル(約2億8,000万円)だけに抑えることが可能だ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、ブラウンズは先日のトレード期限までの数週間にわたってコリンズのトレード相手を探していたものの、結局1,050万ドル(約11億7,000万円)のサラリーを持つコリンズの引き取り手を見つけることはできなかったとのことだ。
再びモチベーションを高めた場合、今年10月に30歳となるコリンズにはまだ2019年シーズンで先発を務めるだけのアスリートとしての能力は備わっているはずだ。今回に関しては、まだどれだけのプレーが可能かを証明するための短期的オファーを受けることとなるだろう。
コリンズは『Around The NFL(アラウンド・ザ・NFL)』の“フリーエージェント(FA)トップ101”のリスト上で52位にランクインしている。
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