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「われわれのQBはカー」と語るレイダースHCグルーデン

2019年03月26日(火) 12:06


オークランド・レイダースのデレック・カー【AP Photo/Charlie Riedel】

オークランド・レイダースのヘッドコーチ(HC)ジョン・グルーデンがうわさを一笑に付した。

それでもまだ、レイダースの先発クオーターバック(QB)デレック・カーに関する推測が2018年にカリル・マックとアマリ・クーパーをリリースしたチーム内から消え去ることはないだろう。

カーのことを将来的なレイダースのQBとしては見ていない者がほとんどの中、グルーデンHCはカーを信じていると語った。

年次ミーティングの開催地にてグルーデンは『NFL Network(NFLネットワーク)』のジム・トロッターに対し、「そうさ、彼(カー)がわれわれのクオーターバックだ」と明かし、続けて「それらすべてのうわさに対応することはない。まったく興味がない。デレックは4,100ヤードを投げたし、厳しい状況でもほぼ70%のスローを成功させた。だからこそ、私はカーに自信を抱いている。彼ならアントニオ・ブラウンやタイレル・ウイリアムス、トレント・ブラウンと共にわれわれのオフェンシブラインをのし上げてくれるだろう」と述べていた。

グルーデンHCがそのうわさには深く言及せず、カーを信じていると一方的に述べつつ完全否定はしない中、レイダースは来たるドラフトの1巡目指名候補であるオクラホマ大学のカイラー・マレーとオハイオ州立大学のドウェイン・ハスキンズの元に人事スタッフを派遣し続けるつもりのようだ。

グルーデンHCは「そうだね。われわれは全ポジションのたくさんの選手たちと会う予定だ。どのポジションも見過ごすわけにはいかない。ドラフト全体の4位指名権を持っており、正しい判断を下せるよう確認する予定だ」と述べている。

全体4位の指名権はレイダースが1巡目に持つ3枚のうち1番最初のカードだ。

フリーエージェント(FA)市場で積極的な動きを見せたレイダースはウィリアムスやオフェンシブタックル(OT)ブラウンに加え、議論を醸(かも)しているラインバッカー(LB)ボンタゼ・バーフィクトといったプレーヤー、そして、元ピッツバーグ・スティーラーズのアントニオ・ブラウンという大物までをもトレードで獲得した。

うわさに対する反応と同じように、グルーデンHCはスターワイドレシーバー(WR)ブラウンの元所属チームでの背信的行為への言及も快くは思っていなかったようだ。先シーズンのブラウンはチームのレギュラーシーズン最終戦を欠場し、チームに対する不満をもらし、自分の信念を曲げてまでプレーする必要はないとまで述べていた。

グルーデンHCは「A.B.(ブラウンの愛称)のどんな思い出について話しているのかは分からないが、彼はフットボール界で最も生産的なレシーバーの1人だろう」と答えていた。

そこにひねくれた心理はないのだろうか。先シーズンの第17週については一体どうなるのか。

グルーデンHCは「見る人の目によって見方は違うだろう。ブラウンに屈折した心理はなかったと思う。彼は本物の男だ。彼はまさにこのチームが必要としているパーツだ。そのポジションでの勝負強いフットボールプレーヤーをわれわれは欲していた。そして、アントニオをチームに迎え入れることができて興奮している。彼が練習フィールドやミーティングルーム、そして、試合に向けた準備にもたらすエネルギーは非常に名高い」とも明かしていた。

オークランドでの最終戦は興味深いゲームとなりそうだ。うわさやゴシップは別として、動きを止めないレイダースがカーに舵取りを任せ続けるのか、あるいは、ブラウンの加入がまたチームに支障をきたすのかは次第に判明するだろう。

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