ニュース

ドラ1候補のQBジョーンズ、グリアーらがペイトリオッツを訪問

2019年04月11日(木) 12:17

ニューイングランド・ペイトリオッツのチアリーダー【AP Photo/Eric Gay】

ニューイングランド・ペイトリオッツが来たるドラフトで有能なクオーターバック(QB)がいるかどうかを調査している。

現地10日(水)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地の情報筋の話を元に、ペイトリオッツがドラフト1位候補であるデューク大学のQBダニエル・ジョーンズとウェストバージニア大学のQBウィル・グリアーと面会するようだと報じた。

2019年ドラフトまで残り15日となる中、ジョーンズは今月25日に1巡目で指名される選手と評されている。ラポポートはペイトリオッツが仮にジョーンズの指名を希望するのであれば、トレードアップが必要になる可能性を指摘。今回のドラフトでは上位100人以内に6個の指名権を含む合計12個の指名権を有していることから、ペイトリオッツにはそのための充分な資本があるとは言える。

ジョーンズは身長約196cm、体重約100kgという理想的な体格の持ち主でありつつパス精度にも定評があり、デューク大学ではヘッドコーチ(HC)デービッド・カットクリフのスキームでプレーしたという血統書付きのQBでもある。NFLネットワークのドラフトアナリストであるダニエル・ジェレマイアは自身が選出したドラフト候補者トップ50の中でジョーンズを全体34位、QBとして4位にランクインさせている。ジョーンズは先を予想した正確で捕球しやすいパスを投じることができる。肩がやや弱いとされているものの、高い身体能力を持つ21歳のQBはポケットを脱出してデザインされたランを披露することも可能とされる。

そのがっしりとした体格やあらゆる方向へ正確なパスを放れるというジョーンズの能力は、ジョシュ・マクダニエル攻撃コーディネーター(OC)率いるペイトリオッツのオフェンス陣と相性が合うだろう。

その一方で、ウェストバージニア大学でのシステムにおいて優秀な数字を残したグリアーはリーダーシップ、攻撃的思考、そして、ディープボールの高い精度を特徴としている。すでに24歳であるグリアーにはメカニクスや平均球速に疑問視される点があり、現時点ではドラフト中位での指名が濃厚とされている。

バックアップにブライアン・ホイヤーを擁しつつ、42歳のトム・ブレイディが新シーズンへと突入する中、ここ数年でジャコビー・ブリセットやジミー・ガロポロを放出してきたペイトリオッツにはQBルームに若きタレントを加えたいとの願望もある。

早い段階でジョーンズを指名しなくとも、ブレイディ時代の終わりが近いとされ、そのための準備に取り掛かりつつあるペイトリオッツが、12個ある指名権のうちの1つを若きQBの指名に使うのはほぼ確実のように思われる。

【S】