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ジャイアンツが全体6位でQBダニエル・ジョーンズを指名

2019年04月26日(金) 12:37

ニューヨーク・ジャイアンツからドラフト指名を受けたデューク大学のダニエル・ジョーンズ【AP Photo/Mark Humphrey】

2018年ドラフト1巡目の指名ではクオーターバック(QB)ポジションの補強を回避したニューヨーク・ジャイアンツのジェネラルマネジャー(GM)デーブ・ジェトルマンだったが、今年ばかりはQB獲得に動いた。

“ビッグ・ブルー”ことジャイアンツは2019年NFLドラフト全体6位でデューク大学のダニエル・ジョーンズを指名。ジャイアンツは後に、クレムソン大学のディフェンシブタックル(DT)デクスター・ローレンスも全体17位で指名している。

マニング家とのつながりから、ジョーンズは常にジャイアンツとのコネクションがあるとされていた。ジョーンズはデイビッド・カットクリフがヘッドコーチ(HC)を務めるデューク大学でプレーしたQBであり、カットクリフHCはミシシッピ大学でイーライ・マニング、テネシー大学ではペイトン・マニングを指導した人物でもある。

ダラス・カウボーイズで長期間GMを務め、現在はNFLネットワークで解説を務めるジル・ブラントは大学時代のジョーンズのプレーを見て、テネシー大学で頭角を現したペイトンと同じプレーヤーのようだとも語っていた。

ジョーンズの体格、タフさ、リーダーシップ、そして、IQの高さがジャイアンツを魅了し、チームの将来的なQBになるはずと思わせたのだろう。

身長約196cm、体重約100kgのジョーンズはジェトルマンGMが好む体格の良いQBだ。ジョーンズにはずば抜けた肩の強さはないものの、イメージ力に長けたタッチパサーであり、また、高く打ち上げたスローでディープに走るワイドレシーバー(WR)をヒットすることも可能だ。とりわけ、ショートの場面で秀でる彼のスキルセットはパット・シューマーが指揮するオフェンスの中で生きるだろう。デューク大学でのキャリアを通じてジョーンズはパス成功率を59.9%としているが、多くのドラフトアナリストはその低さをパスドロップによるものだと判断している。ジョーンズはイーライ・マニングを起用してきたジャイアンツにこれまでになかったようなモビリティの幅をもたらすはずだ。

ジョーンズは今週、マニングの横で2、3年を学習期間に充てることには何の問題もないと述べていた。

24日、ジョーンズは「そうなったらすばらしいし、とんでもなく興奮するね。イーライのような先輩がどのように1日を過ごすかを見て、学べる機会があるなんて若い選手にとってはこれ以上ないチャンスさ。それは最高のシチュエーションに違いないね」と語っていた。

ジョーンズは今そのチャンスを手にし、一方のジャイアンツはようやくイーライの後継者を手にしたと言えよう。

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