レイダースは全体4位でDEクレリン・フェレルを指名
2019年04月26日(金) 11:33今週序盤に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが予想したように、新ジェネラルマネジャー(GM)マイク・メイヨックは2019年NFLドラフトでちょっとした変化球を投じてきた。
現地25日(木)晩、レイダースが全体4位でディフェンシブエンド(DE)クレリン・フェレルを指名したのだ。
先週、情報漏洩(ろうえい)を恐れたメイヨックGMとヘッドコーチ(HC)のジョン・グルーデンはスカウト陣を全員帰宅させた。モックドラフトでのフェレルについての共通した認識は1巡目の中盤から終盤に指名されるだろうとのことだったが、実際にはエッジラッシャーの彼に2巡目の評価を与えるチームもあったようだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは伝えていた。
その一方、国内のタイトル戦に出場したフェレルはアラバマ大学のスターレフトタックル(LT)ジョナ・ウィリアムスをパフォーマンスで圧倒していた。フェレルはクレムソン大学でのキャリアを通じてサック27回、タックルフォーロス50.5回を積み上げている。
上位トップ5位で指名される選手としては理想的な素早さを備えた選手でないかもしれないが、フェレルは優れたリーダーシップ、コミットメント、そして、高いフットボールIQの点で非常に高く評価されている。
NFLネットワークのドラフトアナリストであるダニエル・ジェレマイアは高校や大学関係者などを通じてリサーチした結果、今回のドラフトの中ではフェレルが最も人格の備わったプロスペクトであるとも述べていた。
トップクラスのスピードが出ないという事実の他にも、クレムソン大学出身のパスラッシャーで上位指名を受けたシャック・ローソン、ケビン・ドッド、ビック・ビースリー、アンドレ・ブランチ、ダクワン・ボワーズらがいずれもプロの舞台であまりうまくいっていないという点には留意すべきだろう。
今オフシーズン中にメイヨックGMがチームを引き継いだ際にはすでにレイダースディフェンスに才能あるタレントはほとんどいなかった。フェレルが優良株のディフェンス選手としてチームにフィットできるかどうかは今後の結果で分かるはずだ。フェレルは今後、守備コーディネーター(DC)ポール・ギュンサーのトップパスラッシャー、そして、チームがラスベガスへと移転する間の重要なパーツとして注目されることになる。
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