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Kを切望するベアーズがレイダースとのトレードでピニエイロを獲得

2019年05月07日(火) 13:56


オークランド・レイダースのエディー・ピニエイロ【AP Photo/D. Ross Cameron】

現地6日(月)、NFL界隈を騒がせた2018年シーズン前のトレードでも協力し合ったシカゴ・ベアーズとオークランド・レイダースの2チームが再びトレードに合意した。

レイダースはキッカー(K)のエディー・ピニエイロをベアーズに放出し、見返りとして2021年のドラフト7巡目指名権を獲得した。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた内容だ。この動向を最初に報じたのは『ESPN』だった。

最新のベアーズ/レイダース間のトレードはカリル・マック時の取引と比較すれば些細なものだが、この動きからはベアーズが心底新しいKを所構わず探していたことが分かるだろう。

先シーズンにベアーズがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)ワイルドカードゲームでフィラデルフィア・イーグルスと対戦した際、当時の正Kだったコディー・パーキーの“ダブル・ドゥインク(何かが2回物にぶつかる音)”と揶揄(やゆ)されたフィールドゴールアテンプト失敗によってチームのシーズンは終了していた。検証によれば、イーグルスの選手がブロックしようと伸ばした手の先がパーキーの蹴ったボールに軽く触れて軌道が変わっていたようだ。

いずれにせよ、パーキーはベアーズからリリースされ、チームはその後にトライアウトを行ってNFLでのプレー経験がない4人のKをチームに加えた。しかしながら、先週のルーキーミニキャンプで彼らに43ヤードからのキックを蹴らせた結果、合計で8回中2回だけの成功と散々な内容を目の当たりにすることとなっていた。

今のベアーズはトレードで信頼できるKを獲得できたことを願っている。

23歳のピニエイロはフロリダ大学でプレーしていたものの、2018年にはドラフトにひっかからず、ドラフト外フリーエージェント(FA)選手としてレイダースと契約を結んでいた。そんなピニエイロはレイダースが2018年の9月にIR(故障者リスト)登録した選手でもある。

NFLでのスタッツはまだないものの、ピニエイロはフロリダ大学での最終年に18回中17回のフィールドゴールを決め、94%の成功率を記録していた。それゆえに、ピニエイロであればベアーズが経験したキッキングゲームでの苦い思い出を払拭してくれる可能性もあるだろう。

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