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元パッカーズGMトンプソンが自律神経障害を告白

2019年05月09日(木) 12:11


グリーンベイ・パッカーズのヘルメット【AP Photo/Mark Tenally】

グリーンベイ・パッカーズの元ジェネラルマネジャー(GM)であるテッド・トンプソンが現地8日(水)、自律神経障害を患っていることを告白し、同時に2017年シーズンをもって役職を降りた原因が健康問題であったことも明かした。

先週末にチームのホール・オブ・フェイム入りを果たしたトンプソンは、パッカーズの公式サイトを通じて声明文の中でこのように述べていた。

「私は自律神経障害だと診断されている。検査結果や医療の専門家たちからの意見を元にして、彼らの見地から言うと慢性外傷性脳症を患う人たちの症状とは別ものであると伝えることが重要だと感じた」

2005年から2017年にかけてパッカーズのGMを務めたトンプソンは以前の役職に就いていた際に自身のステータスについて議論があったことを明かした。

声明文の中でトンプソンはこのように語っている。

「2017年シーズンの終盤、マーク・マーフィーと私は自分の健康状態やパッカーズの将来について話し合った。その時、われわれはお互いに、ジェネラルマネジャーの役職を降りることが自分やチームにとって最大の利益になるとの意見で合致した。チームドクターのジョン・グレイとの相談を通じ、私は昨年からメディカル・カレッジ・オブ・ウィスコンシン、メイヨー・クリニック、そして、UTサウスウェスタン・メディカル・センターからのセカンドオピニオンを含めたすべてのヘルスチェックを開始した」

メイヨー・クリニックのウェブサイトによると、自律神経失調症(ディスオートノミア)はANS(自律神経系の障害)であり、幅広いその症状の中には、動悸、微熱、発汗、血圧の変動、腸や膀胱機能の低下、だるさ、めまい、偏頭痛、失神、認知機能障害などがあるとのことだ。

トンプソンは1992年に人事部門のアシスタントディレクターとしてパッカーズのフロント入りを果たし、その後に人事ディレクターに昇格して1993年から1999年まで同じ職を務めた。

トンプソンは2000年にマイク・ホルムグレンがヘッドコーチ(HC)を務めるシアトル・シーホークスに籍を移して2004年までフットボールオペレーションの副部長を務めた後、パッカーズに復帰してGMに就任している。

パッカーズのGMとしてトンプソンはプレーオフ出場常連となったロースターの構築に尽力し、第45回スーパーボウル制覇にも陰ながら貢献していた。

現在のトンプソンは選手人事部門のフットボールオペレーションに対するシニアアドバイザーとしてチームに従事している。

トンプソンは最後にこのようにも述べていた。

「自分のために手を尽くし、これまでずっと継続して力になってくれたグレイ医師、医療の専門家たち、グリーンベイ・パッカーズ、そして、私の家族に対して感謝を伝えたい。先週末にはパッカーズのホール・オブ・フェイムに選ばれ、本当に光栄なことだと感じた。グリーンベイのコミュニティ、そして、パッカーズのファンは常にそばにいてくれるし、私にとって彼らの存在はいつだって特別だ。それが私の希望であり、この病を克服するための信念である」

「最後に1つだけ、これからも治療を続ける中、皆さんには私や私の家族のプライベートを尊重していただくことをお願いしたい」

【S】