ペイトリオッツTEルームの“ネクストマン”はラコシー
2019年06月07日(金) 12:01ニューイングランド・ペイトリオッツはどこよりも“ネクストマン・アップ(次の選手が出る)”の哲学で成功を収めているチームであり、解雇対象と思われるような選手たちを投入してディビジョンタイトルへと突き進んできた。
ロブ・グロンコウスキーが引退し、ベテランのベンジャミン・ワトソンは開幕時に出場停止処分を受け、オースティン・セフェリアン・ジェンキンスはカットされているこの春のタイトエンド(TE)ルーム以上に、それを証明する状況は訪れないだろう。
現地6日(木)にグロンコウスキーがいない状況について尋ねられたクオーターバック(QB)トム・ブレイディは「ああ、長い間で初めてだね。彼は僕らのチームであれだけの素晴らしいプレーヤーだった。どのシーズンだってそうだけど、何かが違っていて、僕らはそれに合わせなきゃならない。彼抜きで、チームは僕らにこれまでとは違うプレーをさせるだろう。彼がチームにいたときだって、そういうことはあった」と語った。
「だから、他の人たちが調子を上げているよ。(マット・ラコシーは)よくやっているし、ベンもよくやった。スティーブン・アンダーソンもいい仕事をしている。強いポジションになっているし、たとえ一人のプレーヤーではなくても、何人かのプレーヤーがそれぞれの役割を負っているんだ。自分のキャリアの中でも、前にも同じようなアプローチをとったことがあった。僕らのオフェンスでは誰も言い訳なんてしないし、自分たちのベストでいて、ボールにタッチするたびに得点できるよう、できることを全てやっている。タイトエンドは僕らのオフェンスの中で重要なポジションで、彼らは僕らのために最高の仕事をしなければならない」
今の“ネクストマン”はキャッチ27回を記録する4年目のベテラン、マット・ラコシーだ。
ラコシーは水曜日にペイトリオッツのミニキャンプの場にて「もちろんいいチャンスだけど、まだ何かを手にしたわけじゃない」と話したと『ESPN』のマイク・レイスが伝えている。
「まだ道のりはすごく長い。皆が同じスポットを懸けて競争しているんだ。ベタ踏みで行って、ここで手に入るものをつかむだけさ」
2015年にドラフト外でNFL入りしたラコシーは、ニューヨーク・ジャイアンツの練習生からチームのルーキーとして2試合に登場したものの、2016年はプレシーズン中のひざの負傷によって棒に振っている。2017年にはジャイアンツとデンバー・ブロンコスで5試合に出場しながらも、キャッチは記録していない。
昨シーズンはデンバーで15試合(うち先発は5試合)を戦い、キャッチ24回で250ヤード、タッチダウン1回をマークしたラコシーについて、ヘッドコーチ(HC)のビル・ベリチックは「彼は何らかの才能がある若手選手だ。彼はこのリーグでプレーしており、われわれは彼にいくつかの優れた点があると感じている。それがうちのシステムでどうなるか見てみよう」と話した。
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