チーフスディフェンス陣に強い姿勢を求めるSマシュー
2019年06月10日(月) 16:102018年に注目され、高く評価されたのはパトリック・マホームズ率いるカンザスシティ・チーフスオフェンス陣だった。
まるでゲームのメンバーのようなマホームズとスキルポジションの騎士たちが原動力となり、チーフスをスーパーボウルまであと一歩のところまで引っ張っている。
そんなスターたちの陰で、ディフェンス陣は苦戦を強いられた。チーフスの被ヤード数はポストシーズンに出場した12チーム中11位、レギュラーシーズンでは31位に沈んでいる。
フリーエージェントからチーフスに加わったセーフティ(S)タイラン・マシューはそれを変えたいと望んでおり、その第1歩は姿勢を変えることになりそうだ。
「俺は心構えのあるディフェンスを築こうと、本当に努力している」とマシューは『Kansas City Star(カンザスシティ・スター)』に語った。
「挑戦的なやつが10人や11人いるとき、鋭さやある種の存在、姿勢、自負があるときというのは、共通のアイデンティティが作られていくものだと思う。俺たちが挑戦しているのは、そういうことだ。自分たちの持ち味を外れたところで何かしようとはしていない。俺たちは毎日起きて、そういうふうに暮らすだけ。心構えと、挑戦的な態度でね。さっき言ったように、そういういうものが周りの人に移っていくんだ」
ヒューストン・テキサンズで過ごしたわずか1シーズンで、マシューは今も優秀なディフェンシブバックであることを証明した。そんなマシューと再契約を結べなかったことは、テキサンズにとって困惑の展開であり、チーフスにとっての恩恵だったと言えるかもしれない。
「リーダーとしての、そしてカットされ、屈辱を受けてきまり悪い選手として、まあそこは何だっていいんだけど、そういう人間として、ただ周りの人を受け入れ、彼らをよくサポートし、促すことが重要だと思う。そうすることで、彼らに信頼を与えていくような感じさ」とマシューは言う。
しばしば、得点を取ってくるオフェンス陣と同じユニフォームを着たディフェンス陣が壊滅しているときはあり、受け身になっていることさえある。
“鋭さやある種の存在、姿勢、自負”についてさらに問われたマシューは、それは精神的にタフでアグレッシブであることだと説明。シーズン開幕が近づきつつある中、チーフスの中で誰がそれを持ち、誰がそうではないかがよりはっきりと見えてくるだろう。
「トレーニングキャンプが始まれば、緊張や興奮のレベルは段違いだ。そしてシーズンが始まれば、困難に立ち向かっていくことになる」
マシューを加え、ディフェンスに全体的に手を入れたにもかかわらず、チーフスの注目ポイントは今後もオフェンス陣になるだろう。それでも、スーパーボウルに出場するためには、ディフェンスの改善が必須だ。
「俺にとって大事なのは周りのメンバーを受け入れ、彼らを信じつつも、俺たちが行きたい方向があるということを把握することだ。全員がそこに導いていけるわけじゃない。ボールのこちら側にたくさんの人間がいて、俺たちは正しい方向に向かって誰かに従わなければならない。俺が彼らをその方向に導いていけるといいけどね」とマシューは続けた。
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