テキサンズOLBクロウニーと49ersのKゴールドはミニキャンプ欠席へ
2019年06月11日(火) 09:43ヒューストン・テキサンズのアウトサイドラインバッカー(OLB)ジェイデビオン・クロウニーとサンフランシスコ・49ersのキッカー(K)ロビー・ゴールドの両者が、それぞれのチームのフランチャイズタグにまだサインしていない。そして、2人に共通していることがもうひとつある。
クロウニーとゴールドは参加必須のミニキャンプに参加しないと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地10日(月)に伝えた。テキサンズと49ersのミニキャンプは11日に開始する予定だが、2人がそこに姿を現すことはないようだ。
2019年にフランチャイズタグをつけられた6人の選手のうち、クロウニーとゴールド、そしてアトランタ・ファルコンズのディフェンシブタックル(DT)であるグレイディー・ジャレットだけがトレードされることなく、長期契約も結んでいない。タグにサインしたジャレットがファルコンズのワークアウトに出席する予定なのに対し、クロウニーとゴールドには別の考えがあるようだ。
クロウニーはヒューストンでの長期契約を狙っている。4月、当時テキサンズのジェネラルマネジャーだった(GM)ブライアン・ゲインはプロボウル選出のパスラッシャーであるクロウニーとの長期契約は“今もプランにある”と述べていた。問題はゲインがもうテキサンズのGMではないことだ。テキサンズがゲインの後任を探す中、暫定GMであるクリス・オルセンにはクロウニーとの契約をまとめる権限がある。
ドラフト1巡目選手だったクロウニーはすでに、現状にもの申すべく自主参加のOTA(チーム合同練習)に欠席していた。テキサンズのヘッドコーチ(HC)ビル・オブライエンは5月に、クロウニーのチーム帰還時期については分からないとする一方「JDが独自でトレーニングし、いつであれ彼が現れると決めたときに準備していることを信じ、信頼している」とコメントしている。
クロウニーがフランチャイズタグにサインした場合、1,597万ドル(約17億3,000万円)を手にすることになる。契約延長までのデッドラインはトレーニングキャンプ開始前の、今から約1カ月後の7月15日(月)だ。
一方、ゴールドは49ersとの長期契約を望んでいるわけではない。実際、ゴールドはチームを離れる機会を希望し、2019年のドラフト前にトレードを要求している。しかし、チームがこれに従うことはなかった。
49ersのカイル・シャナハンHCは4月に「彼がここに長くとどまることを望んでいないのは把握しており、彼はそれをはっきりと伝えてきた。だが、われわれにはフランチャイズタグがあり、彼はそれに値する優秀なキッカーだ。残念ながら、彼に長くいてもらえないのは分かっている。それは非常に明らかだ。それに関して、悪い感情はない」と話している。
ただし、49ersがキッカーなしでミニキャンプに着手するわけではない。チームは4年目のジョン・ブラウンを擁している。
37歳のゴールドはフランチャイズタグによって497万ドル(約5億4,000万円)を手にする計算だが、2019年にゴールドがサンフランシスコでプレーするかどうかは今後の状況次第だ。
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