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サックしやすいQBはロジャースとベンガルズDEローソン

2019年07月09日(火) 10:03

シンシナティ・ベンガルズのカール・ローソン【Aaron Doster via AP】

昨シーズに49回のサックを浴びたグリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは痛めた足に妨げられ、ラインは広範囲にわたって傷み、ヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシー解任の前も後も、オフェンス全体が機能していなかった。

2017年には7試合のみの出場でサック22回と、シーズンを通せば50回を越えるペースだった。

シンシナティ・ベンガルズのエッジラッシャーであるカール・ローソンは2017年の第3週にロジャースを2.5回サックしている。ディフェンシブエンド(DE)ローソンは現地8日(月)、『NFL Network(NFLネットワーク)』の“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”に、ロジャースは常にビッグプレーを目指しているため、その可動性にもかかわらず他のどのQBよりもサックしやすいと述べている。

「正直なところ、アーロン・ロジャースはほとんどのQBよりサックしやすいと思う。彼はそこにいて、ボールをたたいている。一方で、4つのクオーターにわたってやらない限り、彼をサックしても意味がない。知っての通り、彼は盛り返してくるからね」

「つまり、彼は俺個人にとってサックしやすいQBだ。彼はそこで動かず、多分ポケットは8から10ヤードくらいだ。彼には最高のレフトタックル(デービッド・バクティアリ)がいる。だから彼はそこにいて、じっと待って、状況を読んでいる。サックされても動揺したりしない。俺がサックしたときに彼が唯一動揺していたのは、サード・アンド・ア・ハーフでサックし、(ペナルティで無効となって)なしになったときだ」

ビッグプレーを狙うのは、パッカーズが期待に沿えなかったここ数シーズンにおいてロジャースが批判されてきた要素だ。サックを浴びるのは、14シーズンで412回のサックを受けてきたロジャースにとってなんら目新しいことではない。先発を務めた11シーズンでは403回(シーズンあたり36.6回)となり、50回を超えたシーズンが2回、45回を超えたシーズンはさらに2回ある。ブレット・ファーブが525回というNFL記録を有している中、QBがサックされることに慣れているパッカーズファンも少なくないだろう。

長年にわたり、パッカーズはサックの危険性と引き換えにビッグプレーを求めてきた。ときにロジャースが相手ディフェンス陣をかき回せばこのトレードオフはうまくいき、鮮やかなプレーがネガティブなプレーを帳消しにする。ローソンが指摘したように、2017年にベンガルズは6回のサックを決めながらも、グリーンベイに敗れているのだ。しかし、昨年に長くそうだったように、オフェンス陣が混乱していれば、サックは痛烈な一撃となる。

マッカーシーから新HCマット・ラフルアー政権に移ったパッカーズは、より多様なオフェンスが安定してロジャースにより迅速なオプションをもたらすことを願っている。この試みがどうなっていくかは、2019年のNFLシーズンの中でも最も興味深い筋書きの一つだろう。

ロジャースがサックしやすいQBだと言うなら、逆は誰になるのだろうか?

「一番サックが厳しい相手? オフェンシブコーディネーターが守りたがる若いQBさ」とローソンは言う。

「トゥルビスキーとか、その辺だね。彼らは5(歩)くらいとどまって、読みが速い。彼らがエリートじゃないとか、そういう話をするつもりはないけれど、彼らはそれぞれのオフェンスの中で、(ロジャースらとは)対照的にもっと多くの助けを得ている」

「あとはトム・ブレイディ。俺は彼をサックしたことがないし、彼に対してプレーしたこともない。ただ彼を見ているだけさ。映像を見て、“彼は1.9秒や2秒くらいでやっているぞ”なんて具合だ」

まとめ:ボール長く持つQBはサックしやすい。速いQBはサックしにくい。

確かにそんなところだろう。

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